インディアナ・ペイサーズのTJ・マッコネルは、2025年のNBAファイナルでの活躍により、知名度を大きく上げた。185cm・86㎏の司令塔は、初の大舞台で平均12.6点、3.6リバウンド、4.2アシスト、2.1スティールと躍動し、チームを支えた。
33歳のベテランの闘志あふれるプレースタイルや、攻守にわたる全力プレーには、多くのファンや関係者が感銘を受けた。とりわけ、第5~7戦はエースガードのタイリース・ハリバートンが負傷したことで出番が増え、平均15.3点を叩き出した。
そのマッコネルが、ファイナル期間中に出演したポッドキャスト番組『The Young Man and the Three』で、自身のキャリアとプレースタイルについて語った。
「ハードにプレーすることはスキルだと思ってる。スキルじゃないなら、みんなやってるはずだからね。NBA入りした時、クリス・バブコック(当時フィラデルフィア・セブンティシクサーズの育成コーチ)に言われたんだ。『目立つんだ。誰もフルコートディフェンスをしていない。それをお前の代名詞にしろ』って。
そこからは1日3回ジムに通って、エリートクラスの体力をつけた。そして、彼はこう言った。『これからお前は全員をフルコートで守る。それがお前の武器になる』。それが僕のアイデンティティになったんだ」
アリゾナ大出身で、同大ではアーロン・ゴードン(デンバー・ナゲッツ)や、ブランドン・アシュリー(アルティーリ千葉)、ケーレブ・ターズースキー(元群馬クレインサンダーズ)と共闘。4年時には所属カンファレンスの1stチームとオールディフェンシブチームに選ばれたが、15年のNBAドラフトでは指名漏れを経験した。
それでも同年にシクサーズのサマーリーグで実力を示し、開幕ロスター入りを勝ち取る。そこで出会ったのが前述のバブコックで、彼からのアドバイスが、その後のキャリアを切り開いた。
シクサーズで4年間プレーしたマッコネルは、19年にペイサーズと2年700万ドルの契約を結ぶと、21年には4年3500万ドルの延長契約を勝ち取るまでに成長した。
「本気でプレーして、(ディフェンスで)相手に地獄を味わわせれば、オフェンス面は自然とついてくる。常に限界まで出し切ってプレーすれば、ロスター入りもできるし、出場時間も増えるんだ。僕は誰よりも努力することで、NBAで10年やってきたと思ってる」とマッコネル。
だが、2023-24シーズン、ペイサーズはドラフトでベン・シェパードを指名し、2年目のアンドリュー・ネムハードが台頭。ガードの層が厚くなったことで、リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)は「ローテーションには入らないかもしれない」とマッコネルに告げたという。
しかし、彼は戦う道を選んだ。
「NBAのコーチって大変な仕事だと思う。全員を満足させるのは難しいから、時には自分が“はみ出し者”になることだってある。でも、そこで落ち込むか、前を向いて努力するか。それを選ぶのは自分。僕は後者を選んだんだ」
その結果、マッコネルは平均10.2点、2.7リバウンド、5.5アシストを残し、シックスマン投票では7位に入り、昨年オフに4年4500万ドルの契約延長を手にした。
優勝こそならなかったものの、NBAファイナルという最高の舞台で輝きを放つことができたのは、彼が10年間重ねてきた努力の賜物だったと言えるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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そのマッコネルが、ファイナル期間中に出演したポッドキャスト番組『The Young Man and the Three』で、自身のキャリアとプレースタイルについて語った。
「ハードにプレーすることはスキルだと思ってる。スキルじゃないなら、みんなやってるはずだからね。NBA入りした時、クリス・バブコック(当時フィラデルフィア・セブンティシクサーズの育成コーチ)に言われたんだ。『目立つんだ。誰もフルコートディフェンスをしていない。それをお前の代名詞にしろ』って。
そこからは1日3回ジムに通って、エリートクラスの体力をつけた。そして、彼はこう言った。『これからお前は全員をフルコートで守る。それがお前の武器になる』。それが僕のアイデンティティになったんだ」
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「本気でプレーして、(ディフェンスで)相手に地獄を味わわせれば、オフェンス面は自然とついてくる。常に限界まで出し切ってプレーすれば、ロスター入りもできるし、出場時間も増えるんだ。僕は誰よりも努力することで、NBAで10年やってきたと思ってる」とマッコネル。
だが、2023-24シーズン、ペイサーズはドラフトでベン・シェパードを指名し、2年目のアンドリュー・ネムハードが台頭。ガードの層が厚くなったことで、リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)は「ローテーションには入らないかもしれない」とマッコネルに告げたという。
しかし、彼は戦う道を選んだ。
「NBAのコーチって大変な仕事だと思う。全員を満足させるのは難しいから、時には自分が“はみ出し者”になることだってある。でも、そこで落ち込むか、前を向いて努力するか。それを選ぶのは自分。僕は後者を選んだんだ」
その結果、マッコネルは平均10.2点、2.7リバウンド、5.5アシストを残し、シックスマン投票では7位に入り、昨年オフに4年4500万ドルの契約延長を手にした。
優勝こそならなかったものの、NBAファイナルという最高の舞台で輝きを放つことができたのは、彼が10年間重ねてきた努力の賜物だったと言えるだろう。
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