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日本代表

「日本の19歳を完全に過小評価」女子バスケ中国代表の敗戦に母国で波紋…監督采配には非難轟々「相手を軽視した」

THE DIGEST編集部

2025.07.21

日本の田中が27得点の活躍で中国撃破に大きく貢献した。(C) Getty Images

日本の田中が27得点の活躍で中国撃破に大きく貢献した。(C) Getty Images

 中国女子バスケットボール代表が地元開催の女子アジアカップ準決勝で日本代表に81-90で敗れ連覇を逃したことで、中国国内で厳しい批判が続いている。

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 中国メディア『捜狐』は7月20日、「中国女子バスケが日本に敗れた根本原因は何か?」と題した記事で、この敗戦を詳細に分析した。同メディアは「中国女子バスケはアジアカップ準決勝で、最終的に81-90で日本女子バスケに敗れ、連覇を逃した」と報じ、地元での“屈辱的敗戦”に強い衝撃を示した。
 
 敗因について同メディアは、最大の問題として19歳の日本代表ポイントガード、田中こころへの対応の甘さを挙げた。広東省の著名スポーツ記者は「中国女子バスケは日本の19歳の田中こころを完全に過小評価していた。相手が連続で10得点を挙げた時点で守備戦略を変更しなかった」と厳しく指摘。さらに「日本チームは第1クォーターで27得点を挙げたが、そのうち田中だけで21得点を記録した。問題は相手の高い成功率ではなく、我々の守備に十分な対応力がなかったことだ」と分析した。

 また、世界最長身クラスの226センチを誇る18歳のセンター張子宇(チャン・ツーユウ)の活用についても問題視された。同記者は「内外の連携に問題があり、張子宇の出場時間と攻撃における役割を適切に配分できなかった。内外の連携が機能しなかったことで、効果的な選手の動きや牽制ができていなかった」と指摘した。

『捜狐』はまた、宮魯鳴(ゴン・ルーミン)監督(68歳)の采配についても厳しく言及し、「『伝統』が中国女子バスケを制約する重要な要因となっている」と分析。ファンからも宮監督への批判が高まり、「重要な場面で柔軟な対応ができず、過度な自信と日本への軽視が見られた」との声が上がっている。

 事前の親善試合では中国が日本を20点以上の大差で圧倒していただけに、この敗戦は中国バスケット界に大きな衝撃を与えた。日本はその後の決勝でオーストラリアに敗れ銀メダルに終わったが、中国国内では今回の敗戦が指導陣の根本的な見直しを求める声へと発展している。

構成●THE DIGEST編集部

 
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