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NBA

「王座獲得をかけてハイレベルで競い合う選手でありたい」。来季17年目に臨むカリーの引退はまだまだ先?「程遠い位置にいる」と自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.07.25

来季17年目のシーズンに臨むカリー。まだまだ衰える気配はなさそうだ。(C)Getty Images

来季17年目のシーズンに臨むカリー。まだまだ衰える気配はなさそうだ。(C)Getty Images

 現地時間7月24日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、現地メディア『Complex』のコンテンツ“360 With Speedy”に出演し、スピーディ・モーマン氏とのインタビューに応じた。

 現在NBAではレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が最年長の40歳。この5月にクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)とPJ・タッカー(現無所属)、6月にタージ・ギブソン(現無所属)が40歳を迎えた。

 その彼らの少し下の世代に属しているのが、3月14日に37歳となったカリーだ。キャリア22年目を終えたレブロンがこれまでの常識を覆す超人的な活躍を見せているのと同様、カリーもウォリアーズのトップスコアラーを務めており、昨季残した平均24.5点、4.4リバウンド、6.0アシストという成績は十分驚異的と言っていい。

 しかも3ポイントの平均試投数11.2本と同成功数4.4本はリーグトップで、成功率も39.7%をマーク。フリースロー成功率は93.3%で自身5度目のタイトルを獲得。通算3ポイント成功数はレギュラーシーズン(4058本)とプレーオフ(650本)のどちらもNBA歴代最多を誇る。

 昨季はオールスターとオールNBA2ndチーム選出を果たしたカリーは、ウォリアーズ一筋16シーズンをプレーし、通算2万5386得点はNBA歴代24位につけている。

 来季以降も3ポイントの記録を伸ばし続けるだけでなく、通算得点でもさらに順位を上げていくことが容易に想像できるが、ランキングについては「気にしていない」と本人は言う。
 
「頭の中でしょっちゅう計算はするけど、誰かの記録を超えたら、次に超えるまで考えたりはしないね。僕がプレーを続ける理由はそこじゃないんだ。チャンピオンシップ獲得をかけてハイレベルで競い合う選手でありたい。キャリア終盤になっても、できるだけそうありたいんだ」

 NBAの2025-26シーズンは現地10月21日(日本時間22日)に開幕。選手たちのオフシーズンは約3か月残されているが、カリーは過酷なシーズンを乗り切るため、ハードな夏を過ごしているようだ。

「オフシーズンの大半は、僕にとっては82試合へ臨むための反復練習であって、シーズン中よりも大変なんだ。練習とオフを交えて、大好きな試合でプレーするために必要なことをやっていく。試合の方がずっと楽しいよ」

 NBAのレギュラーシーズンは約6か月間。開幕の約1か月前に始動するトレーニングキャンプとプレーオフの最長約2か月間を含めると、約9か月の長丁場。そのタフなスケジュールに耐え抜く身体を作り上げることが、フルシーズンを乗り切るためには重要となる。

 そのことを身に染みて感じているカリーだが、現時点で“現役引退”には「程遠い位置にいる」と自信を見せていた。

 今オフ、ウォリアーズは補強が進んでいないものの、カリーをはじめドレイモンド・グリーン、昨季途中加入したジミー・バトラーが中心なことに変わりはない。カリーは2022年以来5度目のチャンピオンシップ獲得を目指し、17シーズン目に向けてコンディションを整えている。

文●秋山裕之(フリーライター)
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