そして11日、新たな企業が八村との契約を発表した。スニーカー売買サイトの『GOAT』（ゴート）が、八村と複数年のエンドースメント契約を締結したのだ。

「GOATファミリーに仲間入りできたことで、非常に興奮しています。私はバスケットボールを見て育ってきましたし、子どもの頃からスニーカーファンでもあります。GOATは最新モデルだけでなく、子どもの頃に自分が手に入れることができなかったスニーカーを提供してくれます。今後の数年間において、自分のスニーカーコレクションが増えていくことを楽しみにしています」と八村はプレスリリースを通じて発表。

　八村は同ブランドの契約選手としてはカイル・クーズマ（ロサンゼルス・レイカーズ）に次いで２人目。今後、八村はナイキの「エア・ジョーダン」シリーズだけでなく、『GOAT』が提供するレアなモデルもコート内外で着用することになる。
  　同ブランドの共同創設者であり、ＣＢＯ（Chief Brand Officer）を務める日系アメリカ人のケン・スガノ氏は『Bloomberg』へ「アメリカ市場を跳び越えて行くにあたり、我々はルイがいることで数えきれないほど多くの機会があります。我々には公平な若い購買層がおり、彼は次世代の人たちへインスパイアしていくことでしょう」と、大きな期待を寄せている。

　今夏の東京オリンピックにおいて、八村はバスケットボールという競技で間違いなく世界中から注目を集める存在だけに、グローバルな戦略を掲げる企業にとっては、申し分ない広告塔と言っていい。五輪を前に、契約メーカーがさらに増える可能性もありそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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