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NBA

高まる八村人気にウィザーズが精力的な動き。海外紙が絶賛するバスケ界での“ルイ効果”とは?

秋山裕之

2020.02.17

試合は、米国チームが151-131でワールドチームに勝利。八村はワールドチームの先発センターとして14得点、7リバウンド、4アシストと堂々の成績をマークした。(C)Getty Images

試合は、米国チームが151-131でワールドチームに勝利。八村はワールドチームの先発センターとして14得点、7リバウンド、4アシストと堂々の成績をマークした。(C)Getty Images

 試合ではダンクやミドルレンジジャンパー、アシストを繰り出した八村だが、チームUSAの勝利が確定していた終盤は、ザイオンやジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、ブランドン・クラーク(グリズリーズ/カナダ)やRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス/カナダ)といった選手たちによるダンク合戦に。

 若手有望株たちによるダンクの数々によって、会場は盛り上がっていたものの、試合中に最も知名度を高めたのは八村だったのかもしれない。

 試合後の囲み取材でも、チームメイトのモリッツ・ヴァグナー(ドイツ)が、チームUSAのエリック・パスカル(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と絡んでいたと記者が話すと、「実はモーは、パスカルからオフェンシブ・ファウルを誘おうとしていたんだ」と切り返し、その場を笑いの渦へと引き込んだ。そして「でも皆が『やめろ』と言ってた」と裏話を暴露。八村は流暢な英語と持ち前のユーモアを駆使し、集まった記者たちを笑わせていた。
 
 また、八村はオールスターウィークエンドの期間中に、バラク・オバマ前大統領とも会っており、「お会いすることができて嬉しかったです。彼のことは大好きなんで。ウィザーズ戦へ観戦に行きたいと仰ってました。僕としても、ぜひ来ていただきたいですね」とウィザーズへ朗報を届けていた。

 ライジングスターズは、キャリア1、2年目の選手たちが競演するエキシビジョンゲームだけに、八村がこのまま成長を続けていけば、来年もメンバー入りする可能性がある。

 そして、来シーズンに完全復活が期待されているジョン・ウォール、エースのブラッドリー・ビールとともに八村がウィザーズの中心選手となり、イースタン・カンファレンス上位の成績を残すことができれば、オールスター本戦に出場できるかもしれない。

「来年はオールスター本戦と、ライジングスターズの両方に出たいですね」と記者から聞かれた八村は、驚くそぶりもなく、冷静に「そうですね。僕の目標としても、どんどん良くなって結果を出していって、そういうところに立てればいいなと思います」と口にしており、この男の天井知らずの可能性を期待せずにはいられない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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