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NBA

コビー・ブライアントに代表される背番号24の歴史。過去の名選手、現役プレーヤーも多数【NBA背番号外伝】

出野哲也

2020.02.21

現在は13番をつけているジョージだが、キャリア最初の4年間は24番でプレーしていた。(C)Getty Images

現在は13番をつけているジョージだが、キャリア最初の4年間は24番でプレーしていた。(C)Getty Images

 コビー以前のレイカーズの24番で際立った存在はいなかったが、異彩を放ったのがカーミット・ワシントン。選手として有名なのではなく、77年に起こった乱闘の際ロケッツのルディ・トムジャノビッチを殴打し、60日間という出場停止処分を科されたことで有名になってしまったものだ。

 24番の永久欠番選手はこのほかに、1950~60年代にセルティックス8連覇時の主力で、芸術的なバンクショットで得点を重ねたサム・ジョーンズ、ソニックスが79年に優勝した当時のエースだったデニス・ジョンソン、87年のオールスターでMVPに輝いたトム・チェンバース(フェニックス・サンズ)。ニューヨーク・ニックスのビル・ブラッドリーはプロでは大成しなかったが、プリンストン大時代(当時の番号は42)は65年にAP通信選出の最優秀選手と、NCAAトーナメントのファイナル4MVPを受賞し、64年の東京五輪では主将も務めた。現役引退後は政界に進出し、民主党の上院議員として長く活動。2000年には大統領選にも出馬している。
 
 80年のドラフト1位指名で、創立初期のマブズを支えたマーク・アグワイア、ジョーダンが入団するまでブルズのスター選手だったレジー・シーアス、1オン1に驚異的な強さを誇ったジャマール・マッシュバーン、通算アシスト数で史上11位のアンドレ・ミラー(ナゲッツ)も24番の好選手と言えよう。

 リチャード・ジェファーソンもニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ時代は24番で活躍し、2度のファイナル進出に貢献した。その後移籍したバックスとスパーズでも24番を着用したが、ウォリアーズでは欠番だったためアリゾナ大時代の44番に戻した経緯がある。

 現役ではポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)もペイサーズ時代は24番。ロサンゼルス育ちの彼にとって当然コビーは憧れの選手だったが、それが理由ではなく「2much4you」(お前に俺は止められない、との意)から来ていたのだとか。ポール・ミルサップ(ナゲッツ)もジャズ時代にこの番号。そのほか現役の24番ではバディ・ヒールド(キングス)、ラウリ・マルッカネン(ブルズ)らが活躍中だ。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2013年9月号掲載原稿に加筆・修正。

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