「今の時点では、我々が目指すべき成績には達していないが、それは過去のこと。今日、選手たちと話したんだが、我々の最大の目標は、残りのシーズンで35勝20敗を目指し、白星を積み重ねていくことだ」

　レイカーズ戦も含めて、クリッパーズが35勝20敗（勝率63.6％）を残すことができれば、41勝41敗の勝率５割でレギュラーシーズンを終える計算になる。21日を終えた時点で、プレーイン・トーナメントへ進出可能な最終ラインにいる10位のポートランド・トレイルブレイザーズ（12勝16敗／勝率42.9％）とは5.0ゲーム差のため、勝率５割に達することができるなら、ポストシーズン進出の可能性も決してゼロではない。

　とはいえ、レイカーズが敷いたディフェンスの前に、クリッパーズは計19本のターンオーバーを喫して20得点を献上。レナードとハーデンはいずれもフィールドゴール成功率33.3％以下に終わっており、万全の状態とは言えない状況にある。
  　それでも、２試合ぶりに出場して勝利へ貢献したハーデンはこう意気込んでいた。

「俺は今季まだ１試合しか欠場していないけど、とにかく復帰してチームメイトたちに勝利を助ける機会を与えられたことが、俺にとって重要だった。確かに、美しい試合ではなかったけど、俺たちは勝たなければならなかった。だから、これを機に勢いをつけていくしかない」

　戦力ダウンの中、クリッパーズはここから巻き返すことができるのか。レナードとハーデンを中心に勝率５割へ復帰すべく、このチームがギアを上げることができるか注目していきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）

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