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NBA

「ビッグ3時代は9勝8敗のスタートだった」ウェイドが苦しむ古巣ヒートを分析「現時点ではチームになっていない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.11.05

 レイカーズ戦を終えた時点で、アデバヨは平均16.3点、8.0リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率49.4%、3ポイント成功率17.4%。アデトクンボがいるとはいえ、2番手としては物足りない数字と言える。

 ウェイドにとって、アデトクンボが加わった今季のヒートは2010-11シーズンを思い出させるようだ。

 この年、ヒートはレブロン・ジェームズ(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)とクリス・ボッシュを加えた“スリーキングス”初年度で、最終的にイースタン・カンファレンスを勝ち上がってNBAファイナル進出を果たしたものの、最初の1か月間は苦戦を強いられた。

「本来なら、非常に優れたディフェンシブなチームであるべきだ。僕らがそうだったようにね。ビッグ3時代は開幕から9勝8敗のスタートだった。9勝8敗だ。ただし、僕らにはディフェンスという確固たる強みがあり、それによって勝利のチャンスを掴むことができていたんだ。オフェンスではボールを必要とする選手同士が、どうプレーすべきかを理解するまでに時間がかかった。

 でも、今の彼らには頼れるような強みがない。まだシーズン序盤ではあるけど、現時点ではチームになっていないんだ。個々の選手が集まっているだけで、互いに気まずくなるような本音のぶつかり合いをまだ経験していないように思うね。彼らは仲も良いし、個々で見れば素晴らしい選手たちではあるけど、時には気まずいことを乗り越えていかなければならないのさ」
 
“マイアミの英雄”の言葉が耳に届いたのかはわからないが、ヒートは4日のロサンゼルス・クリッパーズ戦を劇的な形で制した。

 前半終盤に20点差をつけられ、第4クォーター中盤にも10点差を追いかける展開のなか、残り5分から16-6のランで猛追。延長戦でも残り1分19秒で4点差をつけられたが、アデバヨのショートジャンパーで差を詰めると、2点ビハインドの最終盤にトンプソンの3ポイントで逆転に成功し、最終スコア117-116で勝利を手にした。

 この試合でアデバヨはいずれも今季ベストの35得点、10リバウンド、トンプソンもシーズンハイとなる8本の長距離砲を沈めて30得点の大活躍。さらにアデトクンボが27得点、14リバウンド、6アシスト、2スティール、3ブロック、デイビオン・ミッチェルが11得点、10アシスト、4スティールと主軸が仕事を全うした。

 3勝5敗(勝率37.5%)でイースト9位にいるとはいえ、直近4戦を3勝1敗と勝ち越したことは、チームがポジティブな方向へ向かっている兆しと言っていい。ここから白星先行で順位を上げていけるか、注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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