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NBA

試合終盤の局面で真価を発揮するのは誰だ?NBA現役・レジェンド50人のクラッチシチュエーションにおけるデータを紹介

秋山裕之

2020.03.29

全選手を通じて頭ひとつ抜けていたのがシャックとヤオ。特にヤオはキャリア全体のFG成功率よりも高い数字を残していた。(C)Getty Images

全選手を通じて頭ひとつ抜けていたのがシャックとヤオ。特にヤオはキャリア全体のFG成功率よりも高い数字を残していた。(C)Getty Images

■クラッチシチュエーションにおけるFG成功率【レジェンド選手編】
※カッコ内はショット1本あたりの得点

1.シャキール・オニール(元レイカーズほか):55.8%(1.65)
2.ヤオ・ミン(元ロケッツ):54.6%(1.71)
3.アマレ・スタッダマイアー(元サンズほか):51.9%(1.61)
4.ショーン・マリオン(元サンズほか):49.1%(1.36)
5.クリス・ボッシュ(元ヒートほか):47.9%(1.54)
6.ティム・ダンカン(元スパーズ):46.3%(1.36)
7.トニー・パーカー(元スパーズほか):45.8%(1.28)
8.ザック・ランドルフ(元グリズリーズほか):45.7%(1.37)
9.スティーブ・ナッシュ(元サンズほか):45.2%(1.62)
10.ケビン・ガーネット(元セルティックスほか):44.7%(1.31)
11.ダーク・ノビツキー(元マーベリックス):43.0%(1.44)
12.マヌ・ジノビリ(元スパーズ):42.6%(1.68)
13.ドゥエイン・ウェイド(元ヒートほか):42.2%(1.32)
14.マイケル・ジョーダン(元ブルズほか):42.1%(1.30)
15.クリス・ウェバー(元キングスほか):41.1%(1.13)
16.レイ・アレン(元セルティックスほか):40.9%(1.39)
17.デロン・ウィリアムズ(元ジャズほか):40.7%(1.32)
18.ステフォン・マーブリー(元ニックスほか):40.5%(1.30)
19.ポール・ピアース(元セルティックスほか):39.5%(1.43)
20.コビー・ブライアント(元レイカーズ):39.5%(1.35)
21.チャンシー・ビラップス(元ピストンズほか):39.2%(1.61)
22.ギルバート・アリーナス(元ウィザーズほか):38.3%(1.41)
23.アレン・アイバーソン(元シクサーズほか):38.0%(1.30)
24.トレイシー・マッグレディー(元マジックほか):37.7%(1.13)
25.ジェイソン・キッド(元マーベリックスほか):36.2%(1.42)
 
 ここでもやはり、シャック、ヤオ、アマレといったリング下を主戦場にする選手たちが上位に君臨。2位のヤオ、4位のマリオンについては、キャリア通算の成功率よりも高い数字をマークしている点も興味深い(ヤオはキャリア通算52.4%、マリオンは同48.4%)。

 ガード陣で見てみると、成功率ではパーカーとナッシュ、ショット1本あたりの得点の高さはナッシュとジノビリ、ビラップスが際立っている。ジョーダンについてはこのデータの対象が1996年以降のため、ブルズで2度目の3連覇を果たした最初のシーズンから計測されたことになる。キャリア初期のものも加わればもっと上位に入りそうだが、キャリア最終盤にウィザーズで2シーズンプレーしたデータも含まれていることを加味すれば、十分恐ろしい数値と見ていいだろう。

 ここで名前が挙がった中でFG成功率ワーストに終わったのは、現役ではケンバ、レジェンドではキッドという結果に。数字上では残念ながらそれぞれ最下位となったが、両選手が決して土壇場に弱いというわけではない。ケンバはこれまでクラッチタイムで勝利を呼び込むショットを沈めてきた経験があり、キッドについてもキャリアを重ねるごとにショットの精度が増し、何度も決勝弾を決めてきた。

 ここで紹介してきた計50選手たちの数値は、あくまで膨大なデータから導き出された結果であり、決して各選手の評価を決定づけるものではない。それでも、今後に試合を観戦する上で頭に入れておくと、よりゲームを楽しむことができるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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