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NBA

“ダブル・ニッケル”から25年。ジョーダンの元同僚が語る、2度目の3連覇の前兆となった“神様”の伝説的パフォーマンス

ダンクシュート編集部

2020.03.31

ジョーダンの元同僚ウェニントンは、“ダブル・ニッケル”が2度目の3連覇の前兆になったと話す。(C)Getty Images

ジョーダンの元同僚ウェニントンは、“ダブル・ニッケル”が2度目の3連覇の前兆になったと話す。(C)Getty Images

「彼の状態が急激に良くなっていくのを見て、正直驚いた。コートで自分がやりたいことを何でもやってしまったからね。彼は(マディソンスクエア)ガーデンでプレーしたがっていた。ガーデンはプレーする上で素晴らしい場所だと考えていたんだ。特に、ブルズとニックスにはライバル関係があったからね」

 試合は111-111の同点で迎えた第4クォーター残り3.1秒、ジョーダンがジョン・スタークスとパトリック・ユーイングを引きつけてゴール下へパス。決勝点となるダンクを叩き込んだのが、途中出場のウェニントンだった。

「自分の役割を果たし、適切なスペースを保って邪魔をしないようにしなければいけなかった。パトリック(ユーイング)が私から離れたから、ゴール下に向かってリバウンドと、パスを受けられる準備をした。そして、マイケルはパスした。彼は私の頭を軽く叩いて『いいシュートだ』と言ったよ。

 彼はほかの選手に対して厳しいという評判だった。ただ、それは単に周囲に対して自分の役割をこなすことを期待しただけだ。常に勝利にフォーカスしていたからね。彼は私が誰かに得点を許して腹を立てたことは一度もないと思う。でも、ボールから目を離したり、ボールを失ったり、適切なタイミングで適切な場所にいないようなことがあれば、すぐに指摘してきた。それは彼にとって、勝利を求める延長線上にあることだからね」
 
 ブルズはこの年、カンファレンス準決勝でオーランド・マジックに敗れたが、ジョーダンが55得点をあげたニックス戦が、翌シーズンに当時のNBA新記録となる72勝をあげ、2度目の3連覇へとつながる前兆だったと振り返る。

「その試合は、全員が同じ考えを持っていれば、私たちが本当に良いチームだということに気づくきっかけになった。そして次のシーズン、私たちの考えが一致して、チームとしてひとつになったんだ」

 NBAの歴史に刻まれたジョーダンの伝説的パフォーマンスは、ブルズ復権のターニングポイントとして今後も語り継がれていくだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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