この数字だけを見れば、スコアラーとしてネガティブな印象を受けるだろうが、コビーはキャリアの大半でチームの攻撃の軸を担い続けてきたことを忘れてはならない。ディフェンダーに囲まれた状況下でも、身体を反転させてスペースを作り出したり、ピボットやフェイクを用いて強引にでもショットまで持ち込んでいたシーンを覚えている人も多いだろう。
現在レイカーズでアシスタントコーチを務めるジェイソン・キッドが、ニュージャージー・ネッツに在籍していた2002-03シーズンにキャリアハイの平均18.7点を記録した際、こんなことをもらしていた。
「NBAという世界で、ショットまで持ち込むのは本当に大変なことなんだ。1試合で20~30本のショットを打ち続けるのは凄まじいことだと思う」
得点、リバウンド、アシストと3拍子そろったオールラウンドなポイントガードとして活躍してきたキッドだが、キャリア平均は12.6点に過ぎない。もちろん、得点面だけでキッドの功績を語ることはできないが、チームのトップスコアラーだった当時の彼の言葉は、NBAの舞台で点取り屋として活躍し続けることの難しさを表わしている。
キャリアを通じてシュートを打ち続け、そしてリングに嫌われた「1万4481本」という数字は、彼が残した数多の勲章のひとつであり、コビー・ブライアントという男の生き様を表現していると言えよう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】「Mr.レイカーズ」&「Mr.NBA」史上最高のスーパースター、コビー・ブライアント特集!
現在レイカーズでアシスタントコーチを務めるジェイソン・キッドが、ニュージャージー・ネッツに在籍していた2002-03シーズンにキャリアハイの平均18.7点を記録した際、こんなことをもらしていた。
「NBAという世界で、ショットまで持ち込むのは本当に大変なことなんだ。1試合で20~30本のショットを打ち続けるのは凄まじいことだと思う」
得点、リバウンド、アシストと3拍子そろったオールラウンドなポイントガードとして活躍してきたキッドだが、キャリア平均は12.6点に過ぎない。もちろん、得点面だけでキッドの功績を語ることはできないが、チームのトップスコアラーだった当時の彼の言葉は、NBAの舞台で点取り屋として活躍し続けることの難しさを表わしている。
キャリアを通じてシュートを打ち続け、そしてリングに嫌われた「1万4481本」という数字は、彼が残した数多の勲章のひとつであり、コビー・ブライアントという男の生き様を表現していると言えよう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】「Mr.レイカーズ」&「Mr.NBA」史上最高のスーパースター、コビー・ブライアント特集!