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NBA

八村が参戦する『NBA 2K プレーヤーズ トーナメント』は明日開幕!ウィザーズのeスポーツ担当が語る“今こそ発揮できる”ゲームの役割

秋山裕之

2020.04.03

NBAは2018年に公式eスポーツリーグ「NBA 2K LEAGUE」を設立。その市場規模は今後さらに拡大する可能性を秘めている。(C)Getty Images

NBAは2018年に公式eスポーツリーグ「NBA 2K LEAGUE」を設立。その市場規模は今後さらに拡大する可能性を秘めている。(C)Getty Images

『NBA 2K』の試合を『NBC Sports Washington』でテレビ中継することになったことについて、マクニール氏は「一番のプラス面は試合がなくなってしまい、何か熱狂できるものを探し求める人々が多いなかで、ウィザーズファンに楽しくてエキサイティングなアクションを提供できることです」とコメント。さらに「これらのシミュレーションにおいて成功を定量化する基準などはなく、そうしたものは求めていません。私たちのファンに楽しみを与えたいというのが全てなのです」と続けた。

 また、ゲーマーではないスポーツファンの関心を引くことの難しさについても、自身の見解を示した。

「スポーツのビデオゲームというのは今やほとんど現実と違いがないほどリアルになりました。特に、ビジュアル的にはスクリーンで見るものと実生活でNBAを見るのとでほとんど変わりません。このリアリズムがシミュレーションの放送を可能にし、これらが本当のゲームデーであるかのようにソーシャルメディアを使ったマーケティングやメッセージングを可能にしたのです。このような時期でも、ファンがつながっていられる新たな方法を提供する機会を得ることができました」
 
 3日にはNBA選手たちによる史上初のゲーム大会『NBA 2K Players Tournament』が『ESPN』で放送される。かつてないこの画期的なイベントは、ゲームへの関心をさらに高めることになりそうだ。

「eスポーツのすごいところは、信じられないほど手頃なアクティビティだということです。身長も、走る速さも、力の強さも関係ありません。どこに住んでいようと、どんな人種で、どんな信仰を持ち、どんな性的指向でも関係ないのです。誰でもプレーすることができます。数多くの人々を参加者としてだけでなく、視聴者として仲間に招待することができるのです。テクノロジーが進むにつれて、モバイルeスポーツも成長し続けることでしょう。そうすればさらに多くの人をこの産業に引き入れられます」というマクニール氏の言葉には説得力を感じさせられた。

 新型コロナウイルスは脅威を増しており、2日時点で感染者は世界で100万人を超え、5万人以上が命を落とすという非常事態。今後NBAがシーズンを再開できるかどうかは不透明なだけに、八村も参戦する『NBA 2K Players Tournament』は、今後eスポーツ界を大きく発展させるきっかけになるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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