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NBA

「これからが楽しみ」「すごい潜在能力だ」ウィザーズGMとエースのビールが八村塁を絶賛!今後の課題についても言及

秋山裕之

2020.04.11

オールスターガードのウォールがベストな状態で復帰できれば、来季のウィザーズは上位陣にとって危険な存在になるだろう。(C)Getty Images

オールスターガードのウォールがベストな状態で復帰できれば、来季のウィザーズは上位陣にとって危険な存在になるだろう。(C)Getty Images

 今季チーム2位の平均15.4点を記録したベルターンスは、1試合平均3.7本の3ポイントを42.4%(200/472)という高確率で沈めるシャープシューターとして台頭。ドライブやパスでディフェンスを引きつけることもでき、当たり出したら止まらない爆発力も併せ持つ。今季終了後にフリーエージェントになるものの、チーム側と相思相愛なだけに、フロントは引き留めに動くはずだ。

 また、ビールの3ポイント成功率35.3%(170/481)は、キャリアで2番目に低いものの、今季は厳しいマークを受けて楽な体勢で打てたものは少なかった。そんななかで成功数でキャリアハイの平均3.0本を記録している点は評価に値する。

 ウォールが完全体を取り戻すことができれば、縦横無尽にコートを駆け回り、リーグ屈指のキックアウトの使い手としてビールやベルターンスの高確率なショットをお膳立てすることができるに違いない。屈強な身体を持つウォールはリング下でフィニッシュまで持ち込めるだけに、相手チームにとってはまさに悪夢となるだろう。

 シェパードGMが語ったように、その周囲に八村とブライアントがスペースを作り出し、ピック&ロールやオフボールでペイントエリアへ入り込んでウォールとの合わせでリング下を強襲するのであれば、非常に面白いチームになることが大いに想像できる。
 
 なお、9日に公開された『ESPN』のザック・ロウ記者とのポッドキャストに出演したビールは、昨夏初めて会った八村に対して、すべてのことを何でも少しずつこなせることに感銘を受けたという。

「あの時は『すごい潜在能力だなぁ』という印象だった。彼は本来、4番ではない。俺たちは3番(スモールフォワード)に育てていくこともできるし、プレーメーカーにすることもできる。サイズで劣る相手にポストアップできるし、大柄な選手をガードすることだってできるんだ。多くの面ですごく多様性を持ち合わせている。彼の潜在能力は高いと思うね。俺は彼のことが大好きだし、本当に努力家なんだ」。

 ウォールがラインナップに入ることで、八村はファーストブレイクで先陣を切って走り、イージーショットの機会を多く得るだろう。ハーフコートでもウォールとの2メンゲーム、あるいはウォールが電光石火のドライブで相手を抜き去り、リング下で八村が合わせてダンクを叩き込むシーンも期待できる。

 八村が3ポイントとボールハンドリングを磨き、ペリメーターでもっとプレーできるようになることで、自身だけでなくウィザーズのプレーの幅も大きく広がることが容易に想像できるだけに、来季が今から楽しみでならない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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