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NBA

「心の底から勝者になりたい」低迷が続くブルズのエース、ザック・ラビーンが胸の内を吐露

秋山裕之

2020.04.29

2年続けてオールスタークラスの成績を残すも選出されず。その経験から「勝利がすべて」との思いを強くした。(C)Getty Images

2年続けてオールスタークラスの成績を残すも選出されず。その経験から「勝利がすべて」との思いを強くした。(C)Getty Images

「私は君がオールスター入りすべきだったと信じている。今回の選考漏れをモチベーションとして捉えているのか?」とアレックス・ケネディ記者から聞かれると、ラビーンはこう切り返している。

「そのモチベーションは昨季使ったよ。俺は去年もオールスター級のシーズンを送れていると思っていた(編集部注:結果としてオールスターには出場できず)。これらの経験から俺が学んだのは、勝利によってすべての結果が帰ってくるということ。だから俺は今、心の底から勝者になりたいんだ。偉大な選手たちは皆それをやってきた。1試合に40得点しようと、勝者とみなされるわけではないんだ」
 
 今のラビーンが見据えているのは、チームを勝利へと導き、プレーオフへと駒を進めてチャンピオンシップを勝ち取ること。選手としての評価を上げるには、勝利が不可欠だと強調している。

「俺は高校(バセル高校)、大学(UCLA)で常に勝者だった。それをNBAでも実現したいんだ。そうすることでふさわしい評価が得られるはず。でもそれは間違いなのかもしれない。俺は自分がオールスター選手だと思っていたし、今もそう思っている。だが俺にはオールスターに選ばれることよりも、もっと大きなゴールがあるんだ。そのためにこうして努力を重ねている。勝者としての経歴を1度でも手にすれば、これまでのすべてが報われるだろうと思っているよ」

 ブルズ王朝を描いた『The Last Dance』の配信は、世界中のバスケットボールファンを盛り上げ、さらには現役選手たちのバスケに対するモチベーションを大きく高めたに違いない。

 フロント陣の入れ替えによって、ブルズとラビーンの未来はどのように変化していくのか。再びフランチャイズに黄金期をもたらすことができるのか、楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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