当時、ロッドマンと4歳年下のロビンソンは互いに不満を持っていたと報じられていた。2019年、ロッドマンは『USAトゥデイ』でロビンソンとの関係と、スパーズでの日々についてこのように説明している。
「(ロビンソンとの関係を)説明するのは難しい。上手くいった面もあるし、上手くいかなかった面もある。ある程度プレーはやれたが、上手くコミュニケーションは取れていなかった。彼は俺が何を考えているのか分かっていなかった。だけど、俺たちが勝って成功を収め続ける限りは、騒ぎは静まると思っていた。実際は、騒ぎを吹き飛ばせなかったがな。俺はサンアントニオで優勝できなかったことに感謝してるよ。チャンピオンシップを勝ち取っていたら、たぶんその後もサンアントニオに残っていた。ブルズに行くことはなかったし、シカゴが3つのチャンピンシップを手にすることもなかっただろう」
そして、『ザ・ラストダンス』の放映が終了したタイミングでロビンソンが『Bulls Talk Podcast』に出演。ロッドマンの不器用な性格について口を開いた。
「デニスはややこしいヤツなんだ。自分を表現する方法を常に理解してるわけじゃない。ロッカールームに来ても、何か月も話さないかもしれないような人間だから、理解するのが難しい。もし彼が何かを言っても、『OK。もう何も言うな』と思うよ。不意打ちでくるんだ」
94-95シーズンのスパーズの主力はロビンソン(29歳)、エイブリー・ジョンソン(29歳)、ショーン・エリオット(26歳)、ヴィニー・デルネグロ(28歳)と20代の中堅が主体。同年で引退する大ベテランのモーゼス・マローン(39歳)を除けば、33歳のロッドマンは年長にあたり、ロビンソンはロッドマンへリーダーの役割を求めたが、興味を示さなかったという。
「デニスはいいヤツだから好きになるのは簡単さ。彼はハードにプレーしたい。正しいことをしたいと思っている。驚くほど身体能力が高いし、スーパーマンのようだった。ウォーリアー(戦士)がいるような気分だったから、コート上で隣にいるのは悪くなかった。でも、ロッカールームでの話は別。チーム的観点で言えば有害だ。練習に遅れて来るし、居心地のいい場所から彼を連れ出すためにできることは何もなかった」
スパーズはその後、1997年のドラフトでティム・ダンカンを獲得し、ブルズ解体後のリーグで黄金期を築くことになる。ロビンソンはスパーズで優勝できなくて良かったと発言したロッドマンを揶揄するかのように、強烈な一言で締めくくっている。
「サンアントニオでは誰も(ロッドマンの退団を)悲しんでいない。本当に上手くいったよ」
結果的に、2人が別々の道を歩み始めたことでそれぞれが栄光を手にしたのだから、何とも皮肉な運命である。
構成●ダンクシュート編集部
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「(ロビンソンとの関係を)説明するのは難しい。上手くいった面もあるし、上手くいかなかった面もある。ある程度プレーはやれたが、上手くコミュニケーションは取れていなかった。彼は俺が何を考えているのか分かっていなかった。だけど、俺たちが勝って成功を収め続ける限りは、騒ぎは静まると思っていた。実際は、騒ぎを吹き飛ばせなかったがな。俺はサンアントニオで優勝できなかったことに感謝してるよ。チャンピオンシップを勝ち取っていたら、たぶんその後もサンアントニオに残っていた。ブルズに行くことはなかったし、シカゴが3つのチャンピンシップを手にすることもなかっただろう」
そして、『ザ・ラストダンス』の放映が終了したタイミングでロビンソンが『Bulls Talk Podcast』に出演。ロッドマンの不器用な性格について口を開いた。
「デニスはややこしいヤツなんだ。自分を表現する方法を常に理解してるわけじゃない。ロッカールームに来ても、何か月も話さないかもしれないような人間だから、理解するのが難しい。もし彼が何かを言っても、『OK。もう何も言うな』と思うよ。不意打ちでくるんだ」
94-95シーズンのスパーズの主力はロビンソン(29歳)、エイブリー・ジョンソン(29歳)、ショーン・エリオット(26歳)、ヴィニー・デルネグロ(28歳)と20代の中堅が主体。同年で引退する大ベテランのモーゼス・マローン(39歳)を除けば、33歳のロッドマンは年長にあたり、ロビンソンはロッドマンへリーダーの役割を求めたが、興味を示さなかったという。
「デニスはいいヤツだから好きになるのは簡単さ。彼はハードにプレーしたい。正しいことをしたいと思っている。驚くほど身体能力が高いし、スーパーマンのようだった。ウォーリアー(戦士)がいるような気分だったから、コート上で隣にいるのは悪くなかった。でも、ロッカールームでの話は別。チーム的観点で言えば有害だ。練習に遅れて来るし、居心地のいい場所から彼を連れ出すためにできることは何もなかった」
スパーズはその後、1997年のドラフトでティム・ダンカンを獲得し、ブルズ解体後のリーグで黄金期を築くことになる。ロビンソンはスパーズで優勝できなくて良かったと発言したロッドマンを揶揄するかのように、強烈な一言で締めくくっている。
「サンアントニオでは誰も(ロッドマンの退団を)悲しんでいない。本当に上手くいったよ」
結果的に、2人が別々の道を歩み始めたことでそれぞれが栄光を手にしたのだから、何とも皮肉な運命である。
構成●ダンクシュート編集部
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