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NBA

ブルズの「歴代ベスト5」を選定!ジョーダン&ピッペンは鉄板。悩んだPFの人選は…

杉浦大介

2020.05.20

ジョーダン(右)とピッペン(左)を抜きにブルズの歴史は語れない。(C)Getty Images

ジョーダン(右)とピッペン(左)を抜きにブルズの歴史は語れない。(C)Getty Images

 1946年の創設から74年。その長い歴史の中でNBAは何人ものスーパースターを輩出し、ファンを楽しませてきた。では、各チームの「歴代ベスト5」を選出したら、一体どんな選手が並ぶのか。『THE DIGEST』では、NBAに精通する識者に依頼し、全30チームのベストメンバーを選んでもらった。今回は1990年代に2度のスリーピート(3連覇)を成し遂げた「シカゴ・ブルズ」編だ。

【ポイントガード】
デリック・ローズ

1988年10月4日生。191cm・91kg。
在籍期間:7シーズン(2008~16年)

 1990年代にブルズは2度のスリーピート(3連覇)を果たしたが、チームの主役はマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンで、前期に先発を務めたジョン・パクソン、BJ・アームストロング、後期のロン・ハーパーは彼らのサポーティングキャストだった。歴代のベスト5を選ぶなら、PGはローズが最もふさわしいだろう。

2008年のドラフト全体1位で故郷チームに入団した時点で、ローズがスターダムに躍り出ることはほとんど約束されていた。その期待通り、“シカゴのフェイバリット・サン”の活躍は爆発的だった。

 1年目に新人王獲得、2年目にオールスター出場を果たすと、3年目には平均25.0点、7.7アシストを残して史上最年少の22歳でシーズンMVPを受賞。コートサイドで見ると畏怖の念を感じるほどの迫力あるプレーでリーグ全体を沸かせた。素直な性格でも好感度は高く、“ジョーダン後”のブルズでは最も人気の高い選手だったと言っていい。

 2011年以降のローズは残念ながら故障を繰り返し、“What if”の典型のような選手になってしまった。瑞々しい魅力に溢れていた好漢が、ケガを経験していなければ……。しかし、ここでは悔恨を語るより、やはり良いことばかりを思い出しておきたい。そして、最近は新境地を見出しつつあるローズが、いつか再びブルズのユニフォームを着る日が来ることを願ってやまない。
 
【シューティングガード】
マイケル・ジョーダン

1963年2月17日生。198cm・98kg。
在籍期間:13シーズン(1984~93年、95~98年)

 この男に関しての説明はもはや不要だろう。ブルズのSGといえば、“史上最高のバスケットボールプレーヤー”と称されるジョーダン以外にいない。ドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』の大ヒットによって、若い世代にもその凄さは改めて知れ渡ったはずだ。

 一応記しておくと、ブルズでのジョーダンは平均31.5点、6.3リバウンド、5.4 アシスト。在籍中に6度の優勝を果たし、すべてのファイナルでMVPを獲得した。さらに得点王10度、シーズンMVP5度、ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、新人王など、手に入れた勲章は枚挙に暇がない。

 ジョーダンがNBAのコートに降り立ったことは、すべてのスポーツファンにとっての喜びだった。その功績と魅力は世代、国境を超え、永遠に語り継がれていくのだろう。
 

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