杉浦:クリッパーズは強いけど、レイカーズにとって相性が悪い相手ではないということかな。
シェリダン:付け加えると、3月8日の今季3度目の対戦ではレブロン・ジェームズが大活躍し、レイカーズが勝ったことも精神面で響いてくるかもしれない。あの試合でのレブロンは10年前のレブロンのようだった。情熱と意気込みを持ってプレーした際のレブロンは、35歳の今でも依然としてリーグのベストプレーヤーだ。
スプラング:プレーオフの全試合でレブロンは同じような意欲でプレーできると思う?
シェリダン:私は可能だと思う。レブロンはこれまで何度も難しいと思えることを成し遂げてきた選手だからな。ただ、レイカーズが勝ち進むためには、エイブリー・ブラッドリー、ダニー・グリーン、ジャベール・マギー、カイル・クーズマ、ドワイト・ハワードといったサポーティングキャストの中の誰かが“第3の男”にならなければいけない。その中ではクーズマが最も可能性がありそうだが、ベンチから起用されているだけに、どうなるかはわからない。いずれにしても、今年は何としてもカンファレンス・ファイナルでレイカーズ対クリッパーズが実現して欲しい。誰もが見たがっているカードだ。
スプラング:レイカーズとクリッパーズはお互いに嫌い合っていて、ライバルと呼ばれるにふさわしい。ロサンゼルスという巨大マーケットに本拠地を置き、同じアリーナでプレーしている。シリーズの間、どちらも遠征に出る必要はなく、選手たちは万全のコンディションで臨めるだろう。ハイレベルのシリーズになることは必至で、盛り上がる要素は整っている。
杉浦:2強に続くチームは?ナゲッツ、ジャズ、サンダー、ロケッツあたりが候補になりそうだけど。
シェリダン:どれも興味深いチームだから、3番手を選ぶのは難しい。ニコラ・ヨキッチがベストの状態なら、ナゲッツがNo.3だと思う。ただ、今季のヨキッチは昨季よりも動きが落ちている。
スプラング:ナゲッツはギャリー・ハリスが不安定なシーズンを過ごしていて、チーム内の2番手が誰なのかという問いの答えもはっきりしない。本来はジャマール・マレーなんだろうけど、まだそこまでの信頼性はない。(後編へ続く)
文●杉浦大介
【座談会参加メンバー】
杉浦大介/すぎうらだいすけ
ニューヨークを拠点にフリーランスのスポーツライターとして活動。NBA以外にもMLB、NFL、ボクシングを中心に精力的な取材・執筆を行なう。
クリス・シェリダン/Chris SHERIDAN
元AP、ESPNの記者で、現在はスポーツ・ギャンブルサイトのGet More Sportsで健筆を振るうベテランライター。
シュロモ・スプラング/Shlomo SPRUNG
ニューヨーク在住のスポーツライター。主に経済誌フォーブスでNBAの記事を執筆する。
【PHOTO】35歳を迎えても衰え知らず!NBAの頂点に君臨する”キング”レブロン・ジェームズ特集!
シェリダン:付け加えると、3月8日の今季3度目の対戦ではレブロン・ジェームズが大活躍し、レイカーズが勝ったことも精神面で響いてくるかもしれない。あの試合でのレブロンは10年前のレブロンのようだった。情熱と意気込みを持ってプレーした際のレブロンは、35歳の今でも依然としてリーグのベストプレーヤーだ。
スプラング:プレーオフの全試合でレブロンは同じような意欲でプレーできると思う?
シェリダン:私は可能だと思う。レブロンはこれまで何度も難しいと思えることを成し遂げてきた選手だからな。ただ、レイカーズが勝ち進むためには、エイブリー・ブラッドリー、ダニー・グリーン、ジャベール・マギー、カイル・クーズマ、ドワイト・ハワードといったサポーティングキャストの中の誰かが“第3の男”にならなければいけない。その中ではクーズマが最も可能性がありそうだが、ベンチから起用されているだけに、どうなるかはわからない。いずれにしても、今年は何としてもカンファレンス・ファイナルでレイカーズ対クリッパーズが実現して欲しい。誰もが見たがっているカードだ。
スプラング:レイカーズとクリッパーズはお互いに嫌い合っていて、ライバルと呼ばれるにふさわしい。ロサンゼルスという巨大マーケットに本拠地を置き、同じアリーナでプレーしている。シリーズの間、どちらも遠征に出る必要はなく、選手たちは万全のコンディションで臨めるだろう。ハイレベルのシリーズになることは必至で、盛り上がる要素は整っている。
杉浦:2強に続くチームは?ナゲッツ、ジャズ、サンダー、ロケッツあたりが候補になりそうだけど。
シェリダン:どれも興味深いチームだから、3番手を選ぶのは難しい。ニコラ・ヨキッチがベストの状態なら、ナゲッツがNo.3だと思う。ただ、今季のヨキッチは昨季よりも動きが落ちている。
スプラング:ナゲッツはギャリー・ハリスが不安定なシーズンを過ごしていて、チーム内の2番手が誰なのかという問いの答えもはっきりしない。本来はジャマール・マレーなんだろうけど、まだそこまでの信頼性はない。(後編へ続く)
文●杉浦大介
【座談会参加メンバー】
杉浦大介/すぎうらだいすけ
ニューヨークを拠点にフリーランスのスポーツライターとして活動。NBA以外にもMLB、NFL、ボクシングを中心に精力的な取材・執筆を行なう。
クリス・シェリダン/Chris SHERIDAN
元AP、ESPNの記者で、現在はスポーツ・ギャンブルサイトのGet More Sportsで健筆を振るうベテランライター。
シュロモ・スプラング/Shlomo SPRUNG
ニューヨーク在住のスポーツライター。主に経済誌フォーブスでNBAの記事を執筆する。
【PHOTO】35歳を迎えても衰え知らず!NBAの頂点に君臨する”キング”レブロン・ジェームズ特集!
関連記事
- 極端なスモールラインナップを敷いたロケッツに“次の一手”は残されていない【2020プレーオフ座談会:ウエスト/後編】
- 現地記者が激論!リーグ最高勝率を記録するバックスを倒す可能性があるチームは…【2020プレーオフ座談会:イースト/前編】
- 3チームによる下位シード争い。八村塁の所属するウィザーズにチャンスはあるか!?【2020プレーオフ座談会:イースト/後編】
- ジョン・ウォールが“第2のホーム”ワシントンDCで募金活動を始動。体調は「110%」も、復帰は来季までお預けか
- 名センターのマローンのほか、キッド、ペイトンら歴戦の名司令塔も多く背負った背番号2。“現役最高の2番”レナードは欠番として名を刻めるか?【NBA背番号外伝】