ジョーダンは95年３月に電撃復帰し、レギュラーシーズン17試合で平均26.9点、6.9リバウンド、5.3アシストを記録。同年のプレーオフ、ブルズは１回戦でシャーロット・ホーネッツを破ったが、カンファレンス準決勝でシャキール・オニール＆アンファニー“ペニー”ハーダウェイ擁するオーランド・マジックに屈して敗退を喫した。当時のジョーダンが野球挑戦による18か月間のブランクで“錆びついていた”というエクスキューズはあるとはいえ、オラジュワンは自分たちも“正真正銘”のチャンピオンチームだとプライドを覗かせた。

「チャンピオンの信頼を落とさせるような言い訳をすべきじゃない。彼ら（ブルズ）は勝ったんだから、その功績は認めないといけない。私たち（ロケッツ）はファイナルでシカゴと対戦しなかった。その機会がなかった。でも、それは私たちがチャンピオンとして成功した名誉を傷つけるものじゃない」
  　当時ロケッツを率いたルディ・トムジャノビッチ・ヘッドコーチは今年４月、『The Athletic』で「ジョーダンはアキーム（オラジュワン）を封じ込めることができるとは思っていなかった。彼らにはアキームを止められる選手がいなかった。我々（ロケッツ）が最も手こずらせたチームだと思ったと言っていたよ」と証言。

　ジョーダンからも一目置かれていたことを明かしていただけに、オラジュワンとしてもロケッツの２連覇が正当な評価を受けられないのは歯がゆいところがあるようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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