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NBA

「ウォリアーズにとっては最高のトレードだった」OBのティム・ハーダウェイがウィギンズ獲得を評価

秋山裕之

2020.06.24

今季、カリーとの共演はわずか1試合に終わった。来季のウィギンズはこの絶対的エースを支える働きが期待される。(C)Getty Images

今季、カリーとの共演はわずか1試合に終わった。来季のウィギンズはこの絶対的エースを支える働きが期待される。(C)Getty Images

「ミネソタはスターとしての彼を必要としていた。でも我々は彼に対してスターになることを求めなかった。我々はただ、このチームで自身の役割をこなすことを求めたんだ。このチームにはすでに複数のスターがいるからね」

 今年2月にスティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)がバスケットボールアナリストのドリュー・シラー氏へそう話したように、ウィギンズはウォリアーズにおいて、エースではなくあくまでロールプレーヤーという立ち位置なのだろう。

 15年にカーがウォリアーズの指揮官に就任後、このチームにはハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)というスモールフォワード(SF)が在籍していた。

 今季はデュラントが退団したことで、昨夏フリーエージェント(FA)として契約したグレン・ロビンソン三世やアレック・バークス(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)がSFを務めていたものの、フロントとしては物足りなかったのだろう。

 今年4月9日に『The Athletic』の取材に応じたオーナーのジョー・レイコブが「このチームのコーチングスタッフはアンドリューについて、今後彼がどのようにフィットしていくか、とても楽しみにしている。今のNBAで素晴らしい潜在能力とアスレティック能力を持ったウイングの選手を探し出すのはものすごく難しいことなんだ」と話していたことからも見て取れる。
 
 そしてオーナー自身も「彼は歩く20得点男だ。どんな試合であろうと20得点をマークすることができる。それ以外にも多くのことをこなせるが、(20得点できるのは)称賛すべきこと。もし我々が彼を獲得できれば、このチームを大いに助けることができるだろうと思っていた。1試合で20得点が可能な選手がチームに3人いれば、勝利するチャンスがあることが分かるだろう。我々にはそういう選手が必要だったんだ」とウィギンズに大きな期待を寄せていた。

 ウォリアーズ加入後、ウィギンズはトンプソンとは一緒にプレーできておらず、カリーともわずか1試合の共演のみ。グリーンとは数試合プレーしているものの、オフェンスはバックコート陣が中心となるだけに、本格的にチームのシステムの中でプレーするのは来季からとなる。

 カリー、トンプソンとともにコートへ立つまでの間、カーHCがウィギンズへどのような役割を与えてフィットさせていくのか。まだ早いものの、来季の注目ポイントの1つとなりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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