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NBA

シクサーズが第二幕へ向けて先発変更を模索。シモンズはPFにスライドへ。エンビードは先発昇格のミルトンに期待

秋山裕之

2020.07.15

今シーズン絶好調の活躍を見せ、エンビートからも高評価のミルトン。(C)Getty Images

今シーズン絶好調の活躍を見せ、エンビートからも高評価のミルトン。(C)Getty Images

 ミルトンは今季、3ポイント45.3%でチームトップ、成功数でもチーム3位タイの平均1.5本を記録するスコアラーライプ。スターターとして出場した16試合では平均28.2分、14.1点、3.6アシストにフィールドゴール53.9%、3ポイント50.0%と絶好調。

 3月の5試合では平均30.5分に19.4点、4.2アシストにフィールドゴール56.3%、3ポイント51.9%の大暴れを見せており、エンビードも高く評価している。

「彼はすごいよ。先発ポイントガード(PG)になったんだ。彼なら俺たちができると信じている偉業達成を助けてくれると思うね。素晴らしい仕事をしているし、このチームを突き動かしてくれている。彼には相手をノックダウンさせるショットを決めてくれると俺たちは期待してる。中断前もその役割をこなしていたからね」

 なお、先発PGを務めていたシモンズがPFに入るからといって、シクサーズの先発フロントコートが弱体化する可能性は皆無だろう。ビッグマン相手にも当たり負けしない身体を持ち、小柄なガードにも対応できるディフェンス力を持つシモンズは、3ポイントをはじめとするアウトサイドシュートには期待できないものの、PFとして見ればリーグ屈指のスピードを誇り、ディフェンシブ・リバウンドを奪って自らペイントエリアまで持ち込むなどペースを上げることが確実だ。
 
 ペイントエリアを主戦場とするシモンズだが、ポストプレーやトランジションからキックアウトもできるため、ミルトンやジョシュ・リチャードソン、トバイアス・ハリスの得点機会も数多く演出することができるのではないだろうか。

 3ポイントを苦手としているため、エンビードがペイントエリアを攻め立てる時に相手ディフェンスが寄ってしまうかもしれないが、ピック役となってシューター陣のスペースをおぜん立て、あるいは持ち前のスピードを活かしてカットし、エンビードのパスから豪快なダンクを叩き込むことも十分可能だろう。

 はたして、シーズン再開を前に役割変更を模索するシクサーズがどんなチームとなってシーディングゲームに臨むのか。タレントは豊富なだけに、今後の戦いぶりが気になるところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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