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NBA

【NBAデュオ列伝】ウィリアムズの数少ない理解者だったウェバー。3年でコンビ解散も、残したインパクトは濃密で鮮烈|後編

出野哲也

2020.07.29

グリズリーズ移籍後は選手としての質は向上したウィリアムズ。しかし自由奔放なプレーを封印したことで“普通の選手”となり、注目度は下がっていった。(C)Getty Images

グリズリーズ移籍後は選手としての質は向上したウィリアムズ。しかし自由奔放なプレーを封印したことで“普通の選手”となり、注目度は下がっていった。(C)Getty Images

短さを感じさせない強烈なインパクトを残した2人

「俺たちはいつまでも友人だ。何があったって、それは変わらないよ」。

 ウィリアムズの言葉通り、チームが離れても2人の友情にヒビが入ることはなかった。グリズリーズの選手として初めてサクラメントを訪れた日、観客は拍手でジェイソンを迎えた。コート上ではウィリアムズとウェバーが抱擁し、親しげに言葉を交わす姿が見られた。

 グリズリーズでのウィリアムズは、ポイントガードとして一回り成長した。ターンオーバーの数は激減し、02-03シーズンはアシスト/ターンオーバー比率でリーグ2位となり、『スポーツイラストレイテッド』誌選出のMIPにも選ばれた。

 しかし皮肉なことに、選手としての質が向上するにつれて彼の存在感は薄れていった。かつてのウィリアムズは、パスにしてもシュートにしても、常識にとらわれない意外性に溢れていた。それは首脳陣からすれば計算できない、あてにできない要素ではあったが、ファンにとっては、その型にはまっていない部分が大きな魅力だったのである。“普通の選手”になったウィリアムズを、メディアが追いかける機会は少なくなっていった。
 
 キングスのエースとして君臨し続けたウェバーも、ここ一番で頼りにならない勝負弱さを克服できなかった。あるチームのコーチは、ウェバーについてこのような辛辣なコメントを言い放っている。

「試合の最初の44分間は、彼を封じ込めるのは困難だ。だが、最後の4分間で必ずミスをする。成績は大したことがなくても勝利をもたらす選手がいるように、すごい数字を残していても勝利者になれない者もいる。ウェバーは後者のタイプの選手だ」

 その象徴が02年のプレーオフだった。このシーズン、キングスはレギュラーシーズンでリーグ最高勝率を残しながら、レイカーズとのカンファレンス決勝では3勝4敗と涙を呑んだ。最終第7戦はオーバータイムにまでもつれ込んだが、ビビーがクラッチショットを連発する一方、ウェバーはセットアップ役に終始。第4クォーターとオーバータイムでは合計わずか4点にとどまり、ゴー・トゥ・ガイの重責を果たせなかった。

 オフシーズンには、大学時代にNCAA規定に違反してパトロン(後援者)から金銭を受け取っていたことが明るみに出て、さらにイメージを悪くしてしまった。
 

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