名誉挽回を期した03年のプレーオフでは、ヒザに重傷を負って途中離脱。翌シーズン終盤に復帰したが、すでにチームの重心はビビーとストヤコビッチにシフトしていた。05年2月、かつてキングスをドン底から救い上げたウェバーは、半ば追われるようにフィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレードされていった。
ウェバーとウィリアムズの2人がキングスでずっとプレーを続けていたとしても、優勝に手が届いたかどうかはわからない。ティム・ダンカン&デイビッド・ロビンソンのサンアントニオ・スパーズ、シャキール・オニール&コビー・ブライアントのレイカーズに太刀打ちするには、おそらく力不足だったかもしれない。しかしそれでも、彼らが与えたインパクトの強烈さは、このコンビがたった3年間しか続いてなかったとは思えないほど、濃密で鮮烈であった。
かつてジェフ・ペトリーGMは、「クリスとジェイソンは、史上最高のデュオの一つに数えられるようになるだろう」と予言した。それは現実とはならなかったが、「最もエキサイティングなデュオ」としてNBAファンの記憶にその名を刻みつけたことは間違いない。
文●出野哲也
『ダンクシュート』2006年9月号掲載原稿に加筆・修正。
【PHOTO】オラジュワン、ジョーダン、バークレー、ペニー……NBAの歴史を彩った偉大なレジェンド特集!
ウェバーとウィリアムズの2人がキングスでずっとプレーを続けていたとしても、優勝に手が届いたかどうかはわからない。ティム・ダンカン&デイビッド・ロビンソンのサンアントニオ・スパーズ、シャキール・オニール&コビー・ブライアントのレイカーズに太刀打ちするには、おそらく力不足だったかもしれない。しかしそれでも、彼らが与えたインパクトの強烈さは、このコンビがたった3年間しか続いてなかったとは思えないほど、濃密で鮮烈であった。
かつてジェフ・ペトリーGMは、「クリスとジェイソンは、史上最高のデュオの一つに数えられるようになるだろう」と予言した。それは現実とはならなかったが、「最もエキサイティングなデュオ」としてNBAファンの記憶にその名を刻みつけたことは間違いない。
文●出野哲也
『ダンクシュート』2006年9月号掲載原稿に加筆・修正。
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