「多くの点で、最初の山登りというのは旅路の中で最も重要な部分を占めている。トップに立つまではね。実際、ほかのどんなことよりも楽しいものさ。でも一度トップに立ってしまうと、素朴さや楽しみというものを失ってしまうんだ。そして相手はフレッシュな状態であり、優勝すべくディフェンディングチャンピオンを倒してやろうと躍起になってくる」
カーHC率いるウォリアーズは、16年のファイナルに敗れた後、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)を獲得し、オールスターカルテットを形成。17、18年に連覇を成し遂げた。
だが昨季はプレーオフに入ってからデュラント、トンプソンが負傷。ベストメンバーでNBAファイナルを戦い切ることができず、トロント・ラプターズの前に2勝4敗で敗退。今季はプレーオフを逃し、現在は来季に向けて巻き返しを図っている。
「私にとって、ウォリアーズのコーチとして最大のチャレンジだったのは最初に優勝した後に迎えたシーズンだった。次のシーズンに向けて、私はチームを調整しようとしてきたんだ。非常に難しかったね。我々が競い合うレベルへと到達し、プロセスを楽しむ状態まで引き上げるのが大変だったんだ」とカーは言う。
昨年5月のこと。ウォリアーズが3連覇をかけたプレーオフの期間中に、カーは『95.7 The Game』へ選手時代のことを交えてこう話していた。
「NBAチームで指揮を執ったことがあるコーチならば、誰もがその難しさについて同意してくれると思う。私は現役時代にシカゴで感じたのは、3度目というのは最初の年よりものすごくタフだったということ。すべてのチームが襲い掛かってくるんだからね。ライバルチームは我々を倒すべく計画を練って挑んでくる。2年前、我々(ウォリアーズ)は極めてスムースにプレーオフを駆け抜けることができた。でも昨年は(ヒューストン)ロケッツと第7戦まで戦った。簡単な道のりになることは決してない。ほんの2年前は比較的イージーに見えたかもしれない。でも今、ここまで困難な状況になるとは思い描いていなかったよ」
今季プレーオフ出場を逃したことで、ウォリアーズは再びチャンピオンとなるべく、新たな旅路をスタートさせることとなる。カーHCをはじめ、カリーやトンプソン、グリーンといった主要選手たちが当初のフレッシュな状態まで戻ることは難しいだろうが、覇権争いへと加わるべく、強固なチームを作り上げると期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
カーHC率いるウォリアーズは、16年のファイナルに敗れた後、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)を獲得し、オールスターカルテットを形成。17、18年に連覇を成し遂げた。
だが昨季はプレーオフに入ってからデュラント、トンプソンが負傷。ベストメンバーでNBAファイナルを戦い切ることができず、トロント・ラプターズの前に2勝4敗で敗退。今季はプレーオフを逃し、現在は来季に向けて巻き返しを図っている。
「私にとって、ウォリアーズのコーチとして最大のチャレンジだったのは最初に優勝した後に迎えたシーズンだった。次のシーズンに向けて、私はチームを調整しようとしてきたんだ。非常に難しかったね。我々が競い合うレベルへと到達し、プロセスを楽しむ状態まで引き上げるのが大変だったんだ」とカーは言う。
昨年5月のこと。ウォリアーズが3連覇をかけたプレーオフの期間中に、カーは『95.7 The Game』へ選手時代のことを交えてこう話していた。
「NBAチームで指揮を執ったことがあるコーチならば、誰もがその難しさについて同意してくれると思う。私は現役時代にシカゴで感じたのは、3度目というのは最初の年よりものすごくタフだったということ。すべてのチームが襲い掛かってくるんだからね。ライバルチームは我々を倒すべく計画を練って挑んでくる。2年前、我々(ウォリアーズ)は極めてスムースにプレーオフを駆け抜けることができた。でも昨年は(ヒューストン)ロケッツと第7戦まで戦った。簡単な道のりになることは決してない。ほんの2年前は比較的イージーに見えたかもしれない。でも今、ここまで困難な状況になるとは思い描いていなかったよ」
今季プレーオフ出場を逃したことで、ウォリアーズは再びチャンピオンとなるべく、新たな旅路をスタートさせることとなる。カーHCをはじめ、カリーやトンプソン、グリーンといった主要選手たちが当初のフレッシュな状態まで戻ることは難しいだろうが、覇権争いへと加わるべく、強固なチームを作り上げると期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)