「レブロンに対する答えなどない。だがKD(デュラント)は唯一、本当に一貫して接近戦で渡り合える選手。そして何度かプレーオフでも圧倒してきた」(ロウ)
そして21世紀のベストチーム争いは16-17ウォリアーズと00-01レイカーズの一騎打ちとなり、両者はウォリアーズが制する発言をしている。
「このシリーズでは、シャック(シャキール・オニール)が毎試合43(得点)、20(リバウンド)くらいすることになるだろう。だがウォリアーズは現代バスケットボールの強みを活かし、多くの得点を奪うはずだ。シャックがどれだけ点を重ねてもそれは2点。(ウォリアーズが)3ポイントを決めて、より多く得点するはずさ。そして毎回ピック&ロールで(シャックを)苦しめるだろうね」(シモンズ)
さらにシモンズは「このウォリアーズと対戦した時にコビーはきっとこう思うはずだ。『相手はシャックをトリプルチームしてくる。だから俺が勝利へと導かなきゃ』とね。でも『おいおい、アイツらはスリーを決められると思ってやがる。映像をちゃんと観ろ』となって空回りするだろう。レイカーズはシャックが爆発して1勝はするだろうが、ウォリアーズが5戦(4勝1敗)で勝つと見ている」
そしてロウも「レイカーズは2勝できると言いたいが、実際には5戦が正しいかもしれないね」と語り、ウォリアーズの勝利と予想した。
もっとも、事はそう簡単には進まないだろう。216㎝・147㎏のシャックに対し、ウォリアーズはビッグマンのザザ・パチューリアとジャベール・マギー(現レイカーズ)、デイビッド・ウエストがファウルアウト覚悟でマッチアップすることになるが、全盛期のシャックには1試合平均35点、15リバウンドは覚悟しなければならない。
グリーンや高さと長さを兼備するデュラントがカバーに入ってシュートコースを塞ぐことはできても、ウォリアーズがレイカーズにリング下を支配される可能性は高い。
ただし、同シーズンにコビーは3ポイント成功率30.5%(61/200)とそこまで得意にしておらず、22歳と経験もまだ浅かっただけに、トンプソンやアンドレ・イグダーラ(現ヒート)、デュラントがマークすることでレイカーズの得点力を落とすことは十分可能だろう。
シモンズが話したように、ウォリアーズはハイピック&ロールを中心にゲームを組み立てて3ポイントを多用、あるいはデュラントがミスマッチを突いてアイソレーションから得点が奪える。レイカーズはシャック&コビーを中心にオフェンスでは対抗できたとしても、ディフェンスでデュラントを止められる選手が見当たらない。
イリーガルディフェンスの廃止など両チームがプレーしていた時代にはルールが異なるため、あくまで机上の争いとなるものの、21世紀におけるベストチームは16-17ウォリアーズ。現時点ではそう結論づけていいのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
そして21世紀のベストチーム争いは16-17ウォリアーズと00-01レイカーズの一騎打ちとなり、両者はウォリアーズが制する発言をしている。
「このシリーズでは、シャック(シャキール・オニール)が毎試合43(得点)、20(リバウンド)くらいすることになるだろう。だがウォリアーズは現代バスケットボールの強みを活かし、多くの得点を奪うはずだ。シャックがどれだけ点を重ねてもそれは2点。(ウォリアーズが)3ポイントを決めて、より多く得点するはずさ。そして毎回ピック&ロールで(シャックを)苦しめるだろうね」(シモンズ)
さらにシモンズは「このウォリアーズと対戦した時にコビーはきっとこう思うはずだ。『相手はシャックをトリプルチームしてくる。だから俺が勝利へと導かなきゃ』とね。でも『おいおい、アイツらはスリーを決められると思ってやがる。映像をちゃんと観ろ』となって空回りするだろう。レイカーズはシャックが爆発して1勝はするだろうが、ウォリアーズが5戦(4勝1敗)で勝つと見ている」
そしてロウも「レイカーズは2勝できると言いたいが、実際には5戦が正しいかもしれないね」と語り、ウォリアーズの勝利と予想した。
もっとも、事はそう簡単には進まないだろう。216㎝・147㎏のシャックに対し、ウォリアーズはビッグマンのザザ・パチューリアとジャベール・マギー(現レイカーズ)、デイビッド・ウエストがファウルアウト覚悟でマッチアップすることになるが、全盛期のシャックには1試合平均35点、15リバウンドは覚悟しなければならない。
グリーンや高さと長さを兼備するデュラントがカバーに入ってシュートコースを塞ぐことはできても、ウォリアーズがレイカーズにリング下を支配される可能性は高い。
ただし、同シーズンにコビーは3ポイント成功率30.5%(61/200)とそこまで得意にしておらず、22歳と経験もまだ浅かっただけに、トンプソンやアンドレ・イグダーラ(現ヒート)、デュラントがマークすることでレイカーズの得点力を落とすことは十分可能だろう。
シモンズが話したように、ウォリアーズはハイピック&ロールを中心にゲームを組み立てて3ポイントを多用、あるいはデュラントがミスマッチを突いてアイソレーションから得点が奪える。レイカーズはシャック&コビーを中心にオフェンスでは対抗できたとしても、ディフェンスでデュラントを止められる選手が見当たらない。
イリーガルディフェンスの廃止など両チームがプレーしていた時代にはルールが異なるため、あくまで机上の争いとなるものの、21世紀におけるベストチームは16-17ウォリアーズ。現時点ではそう結論づけていいのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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