「俺はバスケットボールを変えようとしているんだ。センターとなって、コートの両エンドでプレーし、できる限りパスもできる存在となり、チームのディファレンスメーカーになっている。それをセンターとしてやっているからこそ、すべてのレベルでリスペクトを得ているんだと思う」

　今季のヒートのビッグマンはアデバヨのほか、レナード、ケリー・オリニク、ハズレムがいるものの、それ以外はルーキーのアチウワと２年目のクリス・シルバ、ＫＺ・オクパラくらい。そのため、アデバヨは昨季以上にプレータイムが増加するかもしれない。
  　もっとも、「この組織内における俺のニックネームは“No Ceiling”（天井なし）なんだ。俺は自分のゲームをさらに引き上げることが十分可能であり、この街にチャンピオンシップをもたらすベストプレーヤーになりたいと思っている」と明言しているように、アデバヨの自信が揺らぐことはない。

　バトラーやドラギッチ、タイラー・ヒロにダンカン・ロビンソン、アンドレ・イグダーラと、豊富なタレントが揃うヒートにおいて、異彩な存在感を放つアデバヨのさらなる成長に期待したいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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