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NBA

ストックトンの鉄人ぶりを象徴する“エルボー事件”を相棒マローンが回顧「痛々しくて最悪の気分になった。だけど彼は…」〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.01.29

「俺はクリス・ウェバーのことが好きだが、一度だけアイツのことをぶっ飛ばしてやろうと思ったことがある。俺たちはホームでキングスを疲弊させていた。そして、ウェバーはハーフコートでストックトンを探し始めた。俺たちのプレーブック(戦術)を研究していたんだろう。彼は肘でストックトンの胸骨付近を攻撃した。痛々しくて、最悪の気分になったから、コーチ・スローンの下へ行って、『コーチ、もうあのプレーは実行させないでくれ』と言ったんだ。だけどストックトンは俺を見て、『大丈夫。さあ、次のプレーだ』と言ったよ」

 ストックトンのタフさと精神力に関しては、ウェバーも過去に「俺たちは若かったから、試合前にコーチのリック・アデルマンに、序盤でストックトンを痛めつけるつもりだと言ったんだ。実際、最高のスクリーンの餌食になった。だけど、彼は起き上がって、俺のケツを叩きながら『ナイススクリーン』と言ったよ。彼は最もタフな男の1人だった」と語っており、逆に士気をくじかれたことを明かしている。
 
 シリーズはジャズが1勝2敗から逆転で1回戦突破を果たしたが、第1戦でシュートを11本中7本成功(63.6%)させていたストックトンは、その後94本中35本成功(37.2%)に数字がダウン。ブレイザーズとのカンファレンス準決勝敗退後には右肘の手術を受けた。

 昨年5月、マローンはポッドキャスト『Pardon My Take』でウェバーについて、「ウェバー、デリック・コールマン、そしてチャールズ・バークレーは俺よりも才能に恵まれていた。俺よりもいい仕事をすることはなかったけどね」とコメント。同じパワーフォワードとしてポテンシャルを認めつつ、“自分の方が上”との姿勢を崩さなかったのは、相棒ストックトンへのワンプレーの因縁も関係しているのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
 
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