それでも、両チーム最多となる40分12秒コートに立ち、キャリア２度目の20得点＆10リバウンドゲームを達成。18日のユタ・ジャズ戦でも後半にフル出場しており、プレータイムが伸びている八村について、スコット・ブルックス・ヘッドコーチはこう話している。

「ここ５試合、調子が良くなってきている。５戦中３戦で20得点以上を記録しているし、プレーの質が一回り向上した。引き続き頑張ってほしいね。出場時間に関して、彼はまだ若いから問題ない。今日はしっかりと活躍してくれた」
  　ただし、ウィザーズはこの敗戦により、イースタン・カンファレンス13位の15勝26敗（勝率36.6％）へと後退。プレーイン・トーナメント出場圏内である10位のシカゴ・ブルズ（19勝22敗／勝率46.3％）とのゲーム差は4.0へと広がっているだけに、23、25日に行なわれるニューヨーク・ニックスとのアウェー２連戦に向けてベストを尽くしたいところだ。

「チーム全員が常に一丸となっていなきゃいけない、今日は勝つチャンスがあったんだ。皆がいつでも万全の状態じゃないといけない。俺たちが欲しいのは勝ち星。どんな形でもいいから、勝ち星が欲しい」と意気込むウエストブルックの言葉が、チームの現状を端的に表していると言えるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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