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NBA

【名作シューズ列伝】リーボックの次代を担ったウォール。「WALL SEASON 2 : ZIGENCORE」はオールスター感満点の1足に

西塚克之

2021.03.23

サイドにはウォールのサインが入っている。

サイドにはウォールのサインが入っている。

 リーボックのウォールに対する期待は大きく、戦略商品を任せることになりました。『ZIGTECH』は着地時の衝撃を推進力に変える新機能で、ミッドソールの『ZIGNANO”(デビュー時に着用したシューズ機能『ZIG SLASH』の進化版)とアウトソールの『ZIGソール』から形成されています。



 シューズ名の通り、大胆なジグザクの連続アーチ構造は、衝撃を分散するとともに、傾斜方向に推進力を生み出すことができるプロダクトです。



 BOXデザインは、シグネチャーにふさわしいオリジナルデザイン。リーボックでは専用BOX自体与えられることが珍しいため、ウォールへの期待がここからも伺えます。上蓋には、マッドのオールブラック地にコートの特殊インクで「JW」ロゴがプリント。側面の商品表示もスタイリッシュにまとめられ、シューズを覆う包装紙にも大きく施されている「JW」ロゴがリーボックの本気を感じさせます。
 


 リーボックとウィザーズの希望の星だったウォールは、14年に初のオールスター出場、17年にはオールNBAチーム選出と、順調にキャリアを歩んでいくかに思えました。ところが18年1月に左ヒザの手術、約1年後には左踵の負傷、その後も左アキレス腱断裂と次々とケガに見舞われ、19-20シーズンを全休しました。

 今季は開幕前にヒューストン・ロケッツに移籍し、前年にデビューした八村塁との共演は叶いませんでした。最近では、親会社であるアディダスがリーボックを売却するというニュースが流れ、心を痛めています。90年代はシャキール・オニールやショーン・ケンプ、00年代はアイバーソンなど名だたるスーパースターが着用してきたリーボック。ケガ明けのウォールともども、息を吹き返してほしいと願う日々です。

文●西塚克之

【著者プロフィール】
西塚“DUKA”克之/日本相撲協会公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」の作者として知られる人気イラストレーター。入手困難なグッズやバッシュを多数所有する収集家でもあり、インスタグラム(@dukas_cafe)では、自身のシューズコレクションを公開中。ダンクシュートでは名作シューズ列伝『SOLE&SOUL』を連載している。

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