「セスはデューク大４年時に脛骨を疲労骨折して練習ができず、コーチＫ（マイク・シャシェフスキー）は彼にプールでコンディション調整をさせた。そのシーズン、ほとんどハードな練習を積んでいないにもかかわらず、セスは平均18点（実際には17.5点）をあげた。故障も癒えて大学を卒業した後は、２～３年はGリーグで、という話をした。エリー・ベイホークスに在籍時、週末の２試合でゲームを支配しているのを見て、『お前はＮＢＡで通用する』と言ったよ。それだけのメンタリティを持っていると思った」

　また、「通算３ポイント成功率40％以上のリストには３人のカリー（デル、ステフ、セス）がいる。氏か育ちか、神から与えられた能力か類まれな労働倫理によるものか。あなたはどう思う？」と問われたデル・カリーは、２人の息子たちの飽くなき向上心が歴代トップクラスのシューターたる所以だとも明かしている。
  「彼らは世界でベストのシューター２人だが、日々や毎年のオフシーズンの練習を欠かさない。自分のスキルセットを維持しようと努力を惜しまないし、現状に一切満足していないんだ」

　生まれ持った才能はもちろん、積み重ねた反復練習がシュート成功率を高める――。それをコート上で証明しているステフとセスの“兄弟対決”がＮＢＡファイナルで実現したら、大いに盛り上がるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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