ただ、個人的にシューズ以上に高く評価しているのがBOXです。外箱と中箱、引き出し式の2重構造は耐久性抜群で、中のバッシュをしっかりとガード。デザインはスパーズカラーを基調としたグラフィックで、箱の上面にはイニシャルのTPマークとシューズ名。中箱の側面にはオートグラフ、反対の面には3回（当時）の優勝を意味する3つの星が描かれています。



　さらに中箱を引き出すと、TPマークがプリントされるなど見応え十分。同じ中国ブランドのLI-NING（リーニン）やＡＮＴＡ（アンタ）はシューズ名やサイズ表記が中国語になっていることが多いのですが、PEAKは英語表記。ワールドワイドなマーケティングを考慮していることも伺えます。


  　ちなみにPEAKは1989年に設立され、現在では中国を代表するスポーツメーカーに成長しました。ＮＢＡではオールスターガードのジェイソン・キッドを引き抜き、09年9月に香港証券取引所のメーンボードに上場。現在は80か国以上に製品を輸出しています。



　現役ではルー・ウイリアムズ、アンドリュー・ウィギンズ、マシュー・デラベドーバが同ブランドと契約しています。パーカーは引退してしまいましたが、新たな“ブランドの顔”を見つけ、個性的なシグネチャー（ＢＯＸを含む）をリリースしてもらいたいです。

文●西塚克之

【著者プロフィール】
西塚“DUKA”克之／日本相撲協会公式キャラクター「ハッキヨイ！せきトリくん」の作者として知られる人気イラストレーター。入手困難なグッズやバッシュを多数所有する収集家でもあり、インスタグラム（＠dukas_cafe）では、自身のシューズコレクションを公開中。ダンクシュートでは名作シューズ列伝『SOLE&SOUL』を連載している。

【PHOTO】シンプルなデザインからキャラクターモデルまで！お洒落なNBAプレーヤーたちのシューズ特集！