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NBA

15年連続でプレーオフを逃し不名誉な記録に並んだキングス。それでもウォルトンHCの続投を決めたワケは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.18

 今夏にチームはホームズとモー・ハークレス、ハッサン・ホワイトサイド、テレンス・デイビスといった選手たちが制限なしフリーエージェントとなるのだが、フォックスは10日に『スポーツイラストレイテッド』へ掲載された記事の中で、現状のキングスについて次のように話している。

「チームが勝てないと、選手たちはトレードされるかカットされてリーグからいなくなり、コーチ陣は解雇されてしまう。だけど選手たちは長い時間一緒にプレーし、ケミストリーを作り上げていきたいんだ。コーチ陣には成長を見守ってもらい、選手たちのことを信頼してほしい」
 
 キングスがウォルトンHCの続投を決めた決定打は、エースとして成長したフォックスの言葉だったのかもしれない。「誰だって一緒に成長を続けていきたいし、このグループを保持していきたい。そして信頼するコーチのためにプレーし続けていきたい」という発言は、現有戦力でプレーオフを目指したいという思いがあるのだろう。

 ウエストはザイオン・ウィリアムソンとブランドン・イングラムというライジングスター擁するニューオリンズ・ペリカンズ、カール・アンソニー・タウンズとアンソニー・エドワーズを軸に、シーズン終盤に躍動したミネソタ・ティンバーウルブズがおり、来季もプレーオフ出場争いは激化する様相となっている。

 そうした中で、キングスはフォックスを中心に念願のプレーオフ進出を飾ることができるのか。まずはオフシーズンの動向に注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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