専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「ウィザーズにもチャンスはある」シャックがプレーオフでのアップセットに持論。カギは2枚看板の爆発と“第3の男”八村塁<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.21

 リーグ屈指の万能ディフェンダーと評されるシモンズについて、スミスは「ひとつのプレー、あるいはいくつかのプレーで彼がフルコートで私についてくるのは、ウエストブルックとビールに同じことをやろうとしているようなもので不可能だ。(シモンズにとって)あの2人は非常にずる賢く、身体能力が高すぎる」と持論を展開した。

 ウィザーズは4月7日からシーズン最終戦までの23試合で17勝6敗と巻き返しており、その期間はシクサーズとは戦っていない。シャックことシャキール・オニールも、ウィザーズにはわずかながらアップセットの芽はあると語る。

「(ビールとウエストブルックは)狂ったようにプレーしなければならない。彼らにオフはなく、全てのポゼッションを大切にし、ハイスコアリングゲームを展開できればチャンスはある。2人のうちどちらか、あるいはいずれもが爆発すれば、ウィザーズにも勝機はあるよ」
 
 もっとも、過去第8シードが第1シードを破った例はほとんどないように、シリーズ全体で見ればシクサーズの優勢に変わりはない。エンビードとシモンズに加え、トバイアス・ハリスやセス・カリー、シェイク・ミルトン、ドワイト・ハワードなど役者が揃っており、チームの完成度の差は明らかだ。

「私はウィザーズが勝つかもしれないとは言っていない。彼らがショットを決めて爆発すればチャンスがあるということ」とシャックも念を押した。

 今季のシクサーズはレイカーズ(106.8)に次いでリーグ2位のディフェンシブ・レーティング(107.0)を残しているように、チームディフェンスを主体としたチーム。ビールとウエストブルックに計80点を奪われた1月の試合でも勝利しており、ウィザーズとしては第3のスコアラーの台頭がカギになりそうだ。

 そうなると、今季のシクサーズ戦で平均8.5点に終わっている八村塁、あるいは11.3点を残すダービス・ベルターンスの奮起に期待がかかる。自身初の大舞台で、“日本の至宝”が勝利へのひと押しをできるかに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号