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NBA

「おかしくて笑いが止まらない」リラードの超人的パフォーマンスに、ナゲッツのリバースが脱帽「彼と同じことができるのは…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.03

 ナゲッツは3月下旬にゴードンを獲得するために、チームトップのペリメーターディフェンダーだったギャリー・ハリスを放出。さらにジャマール・マレーがケガで今季絶望となったことでバックコートの補強が急務となり、リバースを獲得した経緯がある。

 ブレイザーズとのシリーズではここまで全5試合に先発し、ディフェンダーとしても存在感を見せているリバース。ヒューストン・ロケッツ時代には、「エイブリー・ブラッドリー(現ロケッツ)、パトリック・ベバリー、ポール・ジョージ(ともに現ロサンゼルス・クリッパーズ)、ヴィクター・オラディポ(現マイアミ・ヒート)というリーグ屈指のディフェンダー陣のなかに、俺自身のことも含めている。自分よりも小柄な選手が向かってくれば、俺はこのリーグでプレーするどんな選手よりもうまくガードできると思っている」、「それに俺には6フィート4インチ(193cm)という長さもある。(自分よりも)大きな相手であろうとうまくガードできる」と語ったことがあるほど、守備にプライドを持って取り組んでいる。

 そんなリバースもこの日のリラードにはお手上げだったようで、試合後には相手エースを称賛しつつ、ハイレベルの勝負を振り返った。
 
「リーグでも超一流の選手たちをガードするのはいつだってチャレンジになる。でも俺はそれが大好きでね。昨夜は楽しかった。もちろん、彼が全てのショットを決めてきたことについては楽しくなかったけど、ああいう選手とのマッチアップはいつも楽しいし、自分のゲームを引き上げてくれるんだ」

 さらにリバースは、リラードはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と双璧をなす存在だと言う。

「(リラードは)誰がついていようと関係なく得点することができてしまう男だ。俺たちは(リラードを止めるため)全てを注ぎ込んだ。このリーグで彼と同じことができるのはステフくらいだ」

 2勝3敗とあとがなくなったなったことで、3日の第6戦でもリラードはフルスロットルでゴールを奪いにくるだろう。その分、リバースの守備にかかる期待も大きくなる。

「デイミアンに対する任務は難しくなってくるだろう。でもそれはいつも同じことで、これからも変わらないさ。彼はそれほどのレベルにある選手なんだから。俺は引き続き彼が簡単に得点できないように、できるだけの仕事をするだけだ」

 リーグ最高級の点取り屋を封じ、チームを勝利へと導くこと。リバースのタフな任務は続く。

文●秋山裕之(フリーライター)
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