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NBA

イグダーラ、カー、ジェファーソン……名脇役の“製造工場”アリゾナ大のベストメンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.06.02

アリナス(左下)はドラフト下位指名からオールスター選手に成長。現代ではイグダーラ(右)とエイトン(左上)らが活躍中だ。(C)Getty Images

アリナス(左下)はドラフト下位指名からオールスター選手に成長。現代ではイグダーラ(右)とエイトン(左上)らが活躍中だ。(C)Getty Images

 1910年に創設され、NBA(1946年)より古い歴史を持つNCAA(全米大学体育協会)は、プロを目指す若手選手たちにとってNBA入りの“王道ルート”であり、時代を問わず何人ものスーパースターを送り出してきた。

 では、カレッジとNBAで実績を残した選手を対象に、大学別に最強メンバーを選出した場合、どんな顔ぶれになるのか。『THE DIGEST』では、双方に精通する識者に依頼し、各大学のベストメンバーを選んでもらった。

 今回は、1980年代から強豪として名を馳せ、97年に初優勝。選手ではスーパースターは皆無も、スティーブ・カーやリチャード・ジェファーソン、アンドレ・イグダーラといった優秀な名脇役を輩出したアリゾナ大をお届けする。
 
【ポイントガード】
マイク・ビビー
1978年5月13日生。185センチ・86キロ
カレッジ成績:69試合、平均15.4点、3.1リバウンド、5.4アシスト
NBA成績:1001試合、平均14.7点、3.1リバウンド、5.5アシスト

 父ヘンリーもNBA選手、叔父のジムはMLBの好投手というアスリートの家系に育ち、入学した1996-97シーズンに学校史上唯一のNCAAトーナメント制覇に大きく貢献。98年のドラフト2位でバンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズに入団し、3年目にはリーグ4位の平均8.4アシスト、現在も球団記録である年間685アシストをマークした。

 翌2001-02シーズンにサクラメント・キングスへトレード。放出を決めたグリズリーズのオーナーから、移籍希望先を聞かれて自ら選んだ新天地だった。ここではプレーメイキングより攻撃力を評価され、05-06シーズンに自己最多の21.1点。冷静沈着な点を買われ、エース格のクリス・ウェバーに代わってここ一番で重要なシュートを打つことが多かった。

 アリゾナ大は優秀なPGが多数輩出した学校であり、同大出身者最多得点(1万8881点)のジェイソン・テリーや96年の新人王デイモン・スタッダマイアー、ギルバート・アリナスらもいた。
 
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