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NBA

「いつもと違うやり方で臨む」ホークスを待ち受けるシクサーズの堅守。グリーンが語る“ヤング対策”とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.06

 そして、オフェンス面でホークスを牽引するのはもちろんトレイ・ヤング。1回戦ではプレーオフ初出場ながら、シリーズ平均29.2点、9.8アシストをマークし、ニックスを蹴散らしたエースは「僕はこの瞬間のために一生懸命やってきたんだと感じている。プレーオフという、大舞台でプレーするためにね」と話しており、その自信は増すばかりだ。

 もちろん、シクサーズも黙ってはいない。ドック・リバースHCは「彼を素晴らしいパサーにしているのは、見事なスコアラーというだけでなく、状況をよく理解していることにある。相手がどれだけボールを手放そうとしているか、トラップを仕掛けているかを彼はわかっている。そういう状況のなかでも、ワイドオープンの選手を見つけ出そうとしているんだから驚きさ。彼はスコアラーというよりも、優れたパサーなんさ」とヤングについてコメントしている。
 
 シクサーズはヤングに対して、ダニー・グリーンやベン・シモンズ、マティス・サイブルといった守備巧者たちを刺客に送り込み、状況によってはダブルチームでボールを手放そうと仕向けるだろう。ベテランのグリーンはこう語る。

「誰だってトレイから3ポイント、ペネトレーションを奪いたいものさ。彼はリム付近でもフローターで決めてしまう。それに3ポイントも凄く上手い。だから僕らのアプローチとしては、ボールが彼の手に渡らないようにすること。彼にはいつもとは違うやり方で臨むよ。あんまり多くはないけど、苦手とするプレーへと持ち込ませるようにトライしていく」

 レギュラーシーズンの戦績はシクサーズの2勝1敗だが、エンビード不在となれば様相も変わってくる。ホークスとしてはヤングとカペラという攻守の要が、本来の働きができるかがポイントとなりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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