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東京五輪

ヨキッチ不在も必勝モードのセルビア。イタリアは番狂わせを起こせるか?【五輪最終予選プレビュー|PART. 4】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.06.25

 ロースター入りしている代表のエース、ボグダン・ボグダノビッチは、所属するアトランタ・ホークスがカンファレンス・ファイナルに勝ち進んでいるから、出場は厳しいかもしれないが、アナドール・エフェスでユーロリーグに優勝し、ファイナル4のMVPにも選ばれたコンボガードのヴァシリエ・ミチッチや、ネマニャ・ビエリツァ(マイアミ・ヒート)、そしてイタリアのボローニャでMVPの活躍を見せたミロシュ・テオドシッチなど、役者は揃っている。

 そして今大会で注目を集めそうなのは、今年のNBAドラフト指名候補にも挙がっている21歳のセンター、フィリップ・ペトルセフだ。ゴンザガ大を2年で中退し、今季ヨキッチの古巣であるメガ・バスケットに入団すると、アドリア海リーグでいきなりシーズン得点王(平均23.7点)に輝き、MVPも手にするなどセンセーショナルなプロデビューを飾った。
 
■グループB
プエルトリコ(15位)
イタリア(10位)
セネガル(アフリカ大陸 ワイルドカード枠)
※カッコ内は19年W杯での順位

 セルビアがドミニカ共和国とフィリピンに敗れることはまずないとして、決勝戦の相手はイタリアが濃厚か。今大会の代表は、今季国内チャンピオンでユーロカップではセミファイナルまで19連勝をマークしたボローニャと、ユーロリーグファイナル4に進出したオリンピア・ミラノのメンバーが中心。

 ただ、元NBA選手のマルコ・ベリネッリは、今大会は休息を取りたいことを理由に代表メンバーには加わっていない。また、彼らが初戦で対戦するセネガルには、今季のユーロリーグのスティール王(平均1.74)でもあるアメリカ人のピエリア・アンリが加わった。28歳のコンボガードは、数日前にようやくパスポートが完成し、今予選が新たな代表国での初陣となる。

 この会場とクロアチア会場の勝者は、五輪でオーストラリア、ナイジェリアとともにグループBへ参戦する。

 3者間の総当たり戦では、初戦の勝敗が大きく影響するため、トーナメントの入り方も非常に重要だ。6日間の短期決戦で、東京行きの最後のチケットを手にするのはどのチームだろうか。

文●小川由紀子

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