「ケビン・デュラントがいると、ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど『メンタル面を切り裂いてくる』と感じてしまった。彼は決して止まったりしない」
このシリーズ、ネッツはカイリー・アービングが右足首を痛めて途中離脱。シリーズ初戦でハムストリング負傷のため離脱したジェームズ・ハーデンは第5戦で執念の復帰を果たすもベストコンディションには程遠い状況だったが、デュラントが2勝2敗で迎えた第5戦で49得点、17リバウンド、10アシスト、3スティール、2ブロックの歴史的パフォーマンスを披露し、シリーズ突破に王手をかけた。
追い込まれたバックスは、第6戦で快勝するもデュラントには32得点を許し、第7戦でも勝利こそ収めたが48得点、9リバウンド、6アシストと爆発され、延長へ持ち込まれるビッグショットも許している。
「フィジカル面で傷ついたよ。皆がそうだったと思う。第7戦のKD(デュラントの愛称)は、皆が知っているように疲れていたし、ガス欠もしていた。でもコートへ立ち続けたのさ」と語ったホリデーは、こう続けている。
「あのシリーズの後、僕はいったい何が起こったのかと見つめていた。『僕らは今勝たないといけない。そのためにやって来たのだから』という感じだったね」
結局、4勝3敗でこの死闘を制したバックスは最終的に50年ぶりのNBA制覇を果たしたものの、プレーオフで最も苦戦したのはネッツで、唯一抑え切れなかった選手がデュラントだったといっても過言ではない。
その両チームは今季も優勝候補であり、プレーオフでも激突する可能性があるだけに注目度は高い。10月19日(日本時間20日)の新シーズン開幕戦にも組まれており、今季必見カードのひとつとして要チェックだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
このシリーズ、ネッツはカイリー・アービングが右足首を痛めて途中離脱。シリーズ初戦でハムストリング負傷のため離脱したジェームズ・ハーデンは第5戦で執念の復帰を果たすもベストコンディションには程遠い状況だったが、デュラントが2勝2敗で迎えた第5戦で49得点、17リバウンド、10アシスト、3スティール、2ブロックの歴史的パフォーマンスを披露し、シリーズ突破に王手をかけた。
追い込まれたバックスは、第6戦で快勝するもデュラントには32得点を許し、第7戦でも勝利こそ収めたが48得点、9リバウンド、6アシストと爆発され、延長へ持ち込まれるビッグショットも許している。
「フィジカル面で傷ついたよ。皆がそうだったと思う。第7戦のKD(デュラントの愛称)は、皆が知っているように疲れていたし、ガス欠もしていた。でもコートへ立ち続けたのさ」と語ったホリデーは、こう続けている。
「あのシリーズの後、僕はいったい何が起こったのかと見つめていた。『僕らは今勝たないといけない。そのためにやって来たのだから』という感じだったね」
結局、4勝3敗でこの死闘を制したバックスは最終的に50年ぶりのNBA制覇を果たしたものの、プレーオフで最も苦戦したのはネッツで、唯一抑え切れなかった選手がデュラントだったといっても過言ではない。
その両チームは今季も優勝候補であり、プレーオフでも激突する可能性があるだけに注目度は高い。10月19日(日本時間20日)の新シーズン開幕戦にも組まれており、今季必見カードのひとつとして要チェックだ。
文●秋山裕之(フリーライター)