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NBA

バックスを王手に導いたホリデーとアデトクンボの“信頼関係”「だから僕らはあれを決めることができたんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.19

NBAファイナル第5戦。終盤にホリデーのスティールからアデトクンボがアリウープを叩き込み、バックスが勝利を収めた。(C)Getty Images

NBAファイナル第5戦。終盤にホリデーのスティールからアデトクンボがアリウープを叩き込み、バックスが勝利を収めた。(C)Getty Images

 7月17日(日本時間18日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第5戦。ミルウォーキー・バックスは敵地でフェニックス・サンズを123-119で下し、2連敗からの3連勝で優勝へ王手をかけた。

 勝利したバックスはヤニス・アデトクンボが32得点、9リバウンド、6アシスト、クリス・ミドルトンが29得点、7リバウンド、5アシストと、在籍8年目の最古参デュオが大活躍。

 さらには要所で3ポイントを沈めたパット・カナトンが14得点、ブルック・ロペスとボビー・ポーティスがそれぞれ9得点でつないだほか、オフェンシブ・リバウンドやハッスルプレーでインパクトを残した。

 もっとも、この試合で最も大きな貢献を果たしたのはドリュー・ホリデーだろう。31歳のコンボガードは、16点ビハインドで迎えた第2クォーターにチームを牽引。チームメイトたちの得点を演出したほか、自らも3ポイントやレイアップなどで加点し、アデトクンボがベンチで休んでいる時間帯で猛追を牽引する主役を演じた。
 
 試合全体で見てもフィールドゴール成功率60%(12/20)、3ポイント成功率50%(3/6)でシリーズ自己最多となる27得点、13アシストに3スティールをマーク。特にこの3本目のスティールがゲームの勝敗を決した。

 第4クォーター序盤に14点差をつけたバックスだが、サンズの追い上げに遭い、残り56.6秒にクリス・ポールのレイアップが決まって1点差に。タイムアウト明けの攻撃でホリデーはショットをミスするも、直後の守備でデビン・ブッカーから値千金のスティールをもぎ取り、アデトクンボのアリウープにつなげるパスを繰り出したのである。

 このスティールについて、ブッカーは「僕はなんとか点を取ろうとしていた。そこで彼が後ろにいたんだ。ターンした時にいいところにいた」と語れば、サンズのモンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチも「あれはドリューの見事なプレーだ。それ以外に言葉が浮かばない」と脱帽した。
 
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