７位のギルジャス・アレキサンダーは「実力もさることながら、誰よりも観ていて楽しい選手」として「芸術点があればもっと上の順位」。トップ10のなかでファイナル出場経験のあるブッカーとアデバヨはその部分も評価され、「24歳にしてファイナルでオフェンスのファーストオプションとなれるのは稀。守備面やパスも向上し、得点だけの選手から弱点の少ないプレーヤーになった（ブッカー）」「ファイナルでディフェンスリーダー、そしてオフェンスの舵取り役を務めた選手のランクとしてはこの位置が妥当。現代センターに必要な要素をほぼすべて備えている」として５、６位に食い込んだ。

　４位のザイオンについては「前例のないものに対する予測は難しい」とした上で、その規格外のプレーを絶賛。そして「キャリア２年目で平均27点以上、TS％６割以上を記録した史上唯一の選手であること」「昨季途中に一時ポイントガードとして起用されたように、チームが彼の使い方をまだ模索していること」「201センチ・129キロという体格から、故障のリスクや、全盛期の到来が早く、そして短く終わる可能性があること」など、様々な要素を考慮しつつ「今後２位になる可能性も、10位前後まで後退する可能性も等しくある」と示唆した。
  　昨プレーオフでセンセーショナルな活躍を見せたヤングは、大舞台でハイパフォーマンスを発揮できるその胆力がやはり好印象に。加えてショットクリエイト力やオフェンスの効率の良さも評価され、パスセンスやファウルを引き出す力も含めて「オフェンス力では頭ひとつ抜けた存在」と評され３位にランクインした。

　そして１位に選ばれたのは、やはりドンチッチだ。22歳にしてオールNBA１stチームに２度選ばれ、さらに昨季「シーズンMVP投票で６位になったことが『残念ながら』と評される時点で、同世代におけるドンチッチの地位を物語っている」。これらの実績に加え「得点感覚やコートビジョン、そして全ポゼッションをコントロールするオフェンス全般の能力は、若手のみならず全選手のなかでも他に類を見ない」と実力も圧倒的。「今後５シーズンで複数回MVPを受賞する可能性が高い選手を挙げる際、ドンチッチ以外を選ぶのは愚かなこと」と言い切るくらい、その存在が際立っているのは間違いないだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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