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NBA

「矛盾がある」ヒート指揮官がNBAの安全衛生プロトコルに苦言「無症状の選手が離脱するのが分からない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.14

 戦力ダウンに陥っているヒートにとって、マーティンは予想以上の活躍を披露していただけに、指揮官も辛い胸の内を明かしている。

「彼は苛立っていた。プロアスリートとしてキャリアでベストゲームをした直後だったからね。彼はプレーする準備もできていたし、プレーできると思っていた。彼の気持ちは理解できる」

 とはいえ、NBAとしても一昨季のようにシーズンを中断し、バブル(隔離された施設)で限られたチームだけを集めて試合を開催することは避けたいところだろう。

 ワクチン接種によって、新型コロナに感染しても重症化を避けられるようになったとはいえ、もしチーム全体で集団感染してしまえば試合どころか練習もできず、相手チームにも影響が出てしまう。
 
「ただ、(現状では)無症状の選手たちは欠場している。2週間なり10日間なり、彼らが離脱することが正解なのか、私には分からない」というスポールストラHCの意見が、リーグの関係者たちの気持ちを代弁していると言えよう。

 先日のレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)のように、2度のPCR検査で擬陽性と発覚して1試合の欠場だけで復帰できたケースもあることから、同プロトコル入りで隔離となった選手たちにも、彼らの状態を確認しながらPCR検査を積極的に受けてもらうことで、選手の欠場試合数を減らすことはできるかもしれない。

 隔離によって選手たちは普段の生活を奪われ、トレーニングするにも制限があることから、今後リーグとチーム、選手たちにとってベストな解決策を見出してほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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