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NBA

サンズの“陰のMVP”は10日間契約選手?大黒柱ポールが「心から感謝したい」と語る理由とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.09

 元NBA選手会会長で、キャリア17シーズン目の大ベテランは、ファンに向けて「この選手をリスペクトしてくれ。彼らのお陰で僕らのシーズンが続行できているんだから」と話していたとのこと。サンズはダリオ・シャリッチ、フランク・カミンスキーがケガで離脱していたことに加え、ディアンドレ・エイトン、ジャベール・マギーが同プロトコル入りのため離脱となり、ビッグマンがジェイレン・スミスのみとなっていた。

 そこでチームはテリー、その後ビズマック・ビオンボと10日間契約を結んでビッグマンを補強し、ここ5戦で4勝1敗を記録。シーズン成績で見てもリーグトップの30勝8敗(勝率78.9%)と、素晴らしい成績を残している。

 そして6日のロサンゼルス・クリッパーズ戦にも勝利し3連勝を飾ると、ポールは「10日間契約を結び、常に準備を怠らないすべての選手たちへ、僕は心の底から感謝したい。僕らが今シーズンを乗り切ることができているのは彼らのお陰だ。彼らなしにはできなかったかもしれない」と感謝していた。
 
 NBAチームのロースターは本契約15人、2WAY契約2人の計17人。そこに変更はないため、今後同プロトコルから解放されて契約選手たちが戻ってくれば、10日間契約の代替選手たちが今季終了までそのチームでプレーできる可能性は低いと言わざるを得ない。

 それでもポールが話していたように、一時的な補強とはいえ彼らが各チームのオファーに快諾し、契約当日に現地へ向かってチーム練習もなしにコートへ立ってプレーしてきたことが、シーズン中断という事態を回避することができている大きな要因なのは間違いない。

 たとえ1、2試合、5分前後のプレータイムであろうと、今季彼らがNBAという舞台でプレーしたことに変わりはないだけに、ポールのように彼らの献身を称えるべきだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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