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NBA

シモンズのチーム合流をエンビードは“条件付き”で歓迎「毎晩姿を見せなきゃならない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.02.09

 今季のエンビードは名実ともにシクサーズのリーダーとして台頭。シモンズに代わって先発ポイントガードを務める2年目のマキシーやハリス、カリーといったチームメイトたちの力をさらに引き出すべく日々過ごしている。

「俺は結果を残して勝利していくことで金をもらっている。タイリースの子守をして給料をもらっているんじゃない。このチームが勝つべく、俺を助けることができるように努力してくれと求めているんだ。トバイアスやほかのみんなにもそうしているし、もちろん彼らも同じように俺へ求めている」

 エンビードはリーダーとしてそう力強く語っていた。

 ただ、もしデッドラインまでにトレードをまとめられず、後半戦になってシモンズがチームへ合流することになったとしても、エンビードは「俺たちの一員になりたいのであれば、俺は誰であろうと歓迎するさ。それはこのチームのみんなも同じで、問題ないだろう」と、特に問題視していない様子。だが、すんなりチームへ再合流するためには、中途半端な気持ちは禁物と考えているようだ。
 
「そのためには毎晩姿を見せなきゃいけない。これは決して個人的なことじゃない。俺はいつもみんなのところへ行き、彼らも俺のところへやってくる。俺たちには同じゴールがあり、勝ちたいからな。ただ、もしこのチームに入りたいんなら、理由が何であれ俺たちは皆、受け入れるだろう」

 このままシモンズが合流せずとも、今季のシクサーズはプレーオフに進むことができるだろう。そしてエンビードをはじめとする選手たちは、チャンピオンシップも獲得できると信じて戦っている。

 このメンバーにシモンズが加わることで、ビッグマン並みのサイズが備わったプレーメーカー兼ディフェンダーがプラスされるのだから、彼がコンディションと自信を取り戻して合流すれば戦力アップすることは間違いない。シーズン途中のトレードでロースターにメスを入れるよりも、昨季までともにプレーしたシモンズの合流こそが、このチームに最も勢いを与える最高の起爆剤となるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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