そしてロシア側も、アメリカ側の領事的な接触をこれまで認めていなかった。よってグライナーの現状に関しては一切情報がなく、彼女の安否が懸念されていたのだが、勾留が1か月以上経過した数日前に初めて、在モスクワのアメリカ大使館員の訪問が許され、「健康状態は良好」であると発表された。
タス通信が状況を明かしたところでは、グライナーはほかに2人と同室の独房に入れられ、ドストエフスキーの小説を読んで過ごしているらしい。身長203cmの彼女にとって、普通サイズのベッドは快適ではないだろうが、グライナーは処遇についても一切不満などは口にしていないという。
そもそもなぜ彼女がモスクワに渡航したかだが、WNBAがオフの期間、グライナーはロシアのUMMCエカテリンブルクでプレーしている。2月はワールドカップ予選のため2週間リーグが休止となり、その間アメリカで過ごしていたグライナーが、リーグ再開に向けてロシアに戻るところだった。
2015年にグライナーが入団して以来、UMMCエカテリンブルクは2016、18、19、21年と4度も女子ユーロリーグで優勝。チームにとって欠かせない重要な戦力となっている。
ちなみに英ガーディアン紙によれば、WNBAのロースターに登録されている選手144人のうち90人が、オフシーズンは他国のリーグでプレーしているそうだ。そこでの年棒は、グライナー級の選手ともなればアメリカでの4倍といわれ、女子選手にとっては重要な収入源になっている。
ロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、WNBAの呼びかけで、ロシア国内のクラブでプレーしているアメリカ人選手は全員アメリカへ戻った。しかし運悪く、このタイミングで拘束されていたグライナーだけが、拘置所で足止めされることになってしまったのだ。
欧米を中心に、これは仕組まれたことだという陰謀説も流れている。2015年からエカテリンブルクに在籍している彼女にとって、ロシアはいわば第2の拠点。ロシア入国の際のチェック状況や禁止薬物なども、当然把握しているはずだからだ。
タス通信が状況を明かしたところでは、グライナーはほかに2人と同室の独房に入れられ、ドストエフスキーの小説を読んで過ごしているらしい。身長203cmの彼女にとって、普通サイズのベッドは快適ではないだろうが、グライナーは処遇についても一切不満などは口にしていないという。
そもそもなぜ彼女がモスクワに渡航したかだが、WNBAがオフの期間、グライナーはロシアのUMMCエカテリンブルクでプレーしている。2月はワールドカップ予選のため2週間リーグが休止となり、その間アメリカで過ごしていたグライナーが、リーグ再開に向けてロシアに戻るところだった。
2015年にグライナーが入団して以来、UMMCエカテリンブルクは2016、18、19、21年と4度も女子ユーロリーグで優勝。チームにとって欠かせない重要な戦力となっている。
ちなみに英ガーディアン紙によれば、WNBAのロースターに登録されている選手144人のうち90人が、オフシーズンは他国のリーグでプレーしているそうだ。そこでの年棒は、グライナー級の選手ともなればアメリカでの4倍といわれ、女子選手にとっては重要な収入源になっている。
ロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、WNBAの呼びかけで、ロシア国内のクラブでプレーしているアメリカ人選手は全員アメリカへ戻った。しかし運悪く、このタイミングで拘束されていたグライナーだけが、拘置所で足止めされることになってしまったのだ。
欧米を中心に、これは仕組まれたことだという陰謀説も流れている。2015年からエカテリンブルクに在籍している彼女にとって、ロシアはいわば第2の拠点。ロシア入国の際のチェック状況や禁止薬物なども、当然把握しているはずだからだ。
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