実はそのドリームチーム2には、モーニングも選ばれていた。ハーダウェイのケガがなければ、ヒートでチームメイトになる以前に2人のコンビが実現していたことになる。
モーニングは92年ドラフト2位でシャーロット・ホーネッツに入団。同期にシャキール・オニールがいたため新人王は逃したが、平均21.0点、10.3リバウンド、3.5ブロックという新人離れした成績を残した。
彼の真骨頂は、闘志を前面に押し出してのプレーだった。208センチの身長は、センターとしては小さい部類に入る。それでも他のビッグセンターと互角以上に渡り合えたのは、その気迫があればこそだった。
だが、モーニングがホーネッツに在籍したのはわずか3年間だった。ホーネッツは、モーニングの1年前に入団したラリー・ジョンソン(LJ)と、12年8400万ドルという当時のリーグトップクラスとなる超高額で延長契約を結んだため、モーニングに対して同様の高額契約をオファーできなくなってしまったのだ。
95-96シーズン開幕直前、モーニングはグレン・ライスらとの交換で、モーニングはヒートへとトレードされる。
一方、1年のブランクを経てカムバックしたハーダウェイは、プレーに以前のような切れ味を欠いて苦しんでいた。おまけに、彼のいない間にウォリアーズにはラトレル・スプリーウェルという新スターが誕生していた。
ハーダウェイとスプリーウェルは、どちらも機会があればどんどんシュートを打つタイプであり、シュートチャンスを巡って対立が生まれた。しかもハーダウェイはネルソンHCのお気に入りだったが、スプリーウェルはネルソンとは犬猿の仲。こうしたことが積もり積もって2人の関係は悪化の一途をたどり、ついにハーダウェイは96年2月、ヒートへトレードされてしまったのだった。
ヒートは、1988年にエクスパンションチームとして誕生して以降、7年間で勝ち越しがたった1度しかない弱小球団だった。だが、95年にGM兼HCに就任したパット・ライリーは、負け犬根性を払拭するため次々と血の入れ替えを行なう。モーニング、ハーダウェイの獲得もその一環だった。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2005年11月号掲載原稿に加筆・修正。
モーニングは92年ドラフト2位でシャーロット・ホーネッツに入団。同期にシャキール・オニールがいたため新人王は逃したが、平均21.0点、10.3リバウンド、3.5ブロックという新人離れした成績を残した。
彼の真骨頂は、闘志を前面に押し出してのプレーだった。208センチの身長は、センターとしては小さい部類に入る。それでも他のビッグセンターと互角以上に渡り合えたのは、その気迫があればこそだった。
だが、モーニングがホーネッツに在籍したのはわずか3年間だった。ホーネッツは、モーニングの1年前に入団したラリー・ジョンソン(LJ)と、12年8400万ドルという当時のリーグトップクラスとなる超高額で延長契約を結んだため、モーニングに対して同様の高額契約をオファーできなくなってしまったのだ。
95-96シーズン開幕直前、モーニングはグレン・ライスらとの交換で、モーニングはヒートへとトレードされる。
一方、1年のブランクを経てカムバックしたハーダウェイは、プレーに以前のような切れ味を欠いて苦しんでいた。おまけに、彼のいない間にウォリアーズにはラトレル・スプリーウェルという新スターが誕生していた。
ハーダウェイとスプリーウェルは、どちらも機会があればどんどんシュートを打つタイプであり、シュートチャンスを巡って対立が生まれた。しかもハーダウェイはネルソンHCのお気に入りだったが、スプリーウェルはネルソンとは犬猿の仲。こうしたことが積もり積もって2人の関係は悪化の一途をたどり、ついにハーダウェイは96年2月、ヒートへトレードされてしまったのだった。
ヒートは、1988年にエクスパンションチームとして誕生して以降、7年間で勝ち越しがたった1度しかない弱小球団だった。だが、95年にGM兼HCに就任したパット・ライリーは、負け犬根性を払拭するため次々と血の入れ替えを行なう。モーニング、ハーダウェイの獲得もその一環だった。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2005年11月号掲載原稿に加筆・修正。
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