ミラーとアレンは現役時代にいずれもリーグ最高級のシューターとして活躍し、レギュラーシーズンにおける通算3ポイント成功数でアレンは2973本で2位、ミラーは2560本で4位という実績を誇る。
対するトンプソンも1試合における3ポイント成功数で歴代最多の14本、1つのクォーターで37得点、約29分間にわずか11回のドリブルで60得点など、数々の記録を保持し、史上屈指のキャッチ&シューターとしての地位を確立。その正確無比なシュート力は歴代有数と言っていい。
もっとも、父マイカルが3人目として挙げたのはコビー・ブライアント。レイカーズ一筋20シーズンをプレーし、5度の優勝を果たしたスーパースターである。
トンプソンと同じシューティングガードではあるものの、コビーはボールハンドラーとしてプレーメーキングもこなしつつ、あらゆるパターンで得点を積み重ねていくスタイルだけに、両者に似通った点はあまりないように思える。
だがマイカルは「彼にはコビー・ブライアントのメンタリティがあるんだ。コビーが若い頃、レイカーズの近くにいたからね。2003年からレイカーズで練習を重ねてきた。そう、コビーを見て育ってきたんだ」と回想する。
「彼(クレイ)がまだ高校生だった時、コビー・ブライアントとワークアウトをしたんだ。私は(コビーへ)『クレイのところへ行って話してくれ。私たち家族のためにね』と言ったら、コビーは近くに行って座り、試合のメンタル面、メンタルタフネスについて話していたよ。それがクレイにどれだけ好影響を与えたことか。彼はそこでコビーからのアドバイスを心に刻んだのさ」
カリー、トンプソンはいずれも二世選手であり、少年時代に父の近くでバスケットボールをプレーしていたことで、NBA選手と練習したり、直接アドバイスをもらう貴重な機会を手にしていたということなのだろう。
もちろん、彼らは決してその機会を得ただけでここまでの選手になれたわけではない。練習を積み重ねて自らの武器を磨きつつ、弱点を克服してきたからこそ、現在の地位を確立できたのだ。
ファイナル初戦で、ウォリアーズは今プレーオフ9戦無敗のホームでセルティックスに逆転負けを喫した。両チームは今プレーオフでこれまで一度も連敗がないだけに、ウォリアーズは5日の第2戦で挽回すべく、すでに準備を進めていることだろう。
特に超がつくほどの負けず嫌いだったコビーのメンタリティを受け継いだトンプソンは、この敗戦から立ち直って、次戦では初戦以上の気迫でセルティックスへ襲い掛かるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
対するトンプソンも1試合における3ポイント成功数で歴代最多の14本、1つのクォーターで37得点、約29分間にわずか11回のドリブルで60得点など、数々の記録を保持し、史上屈指のキャッチ&シューターとしての地位を確立。その正確無比なシュート力は歴代有数と言っていい。
もっとも、父マイカルが3人目として挙げたのはコビー・ブライアント。レイカーズ一筋20シーズンをプレーし、5度の優勝を果たしたスーパースターである。
トンプソンと同じシューティングガードではあるものの、コビーはボールハンドラーとしてプレーメーキングもこなしつつ、あらゆるパターンで得点を積み重ねていくスタイルだけに、両者に似通った点はあまりないように思える。
だがマイカルは「彼にはコビー・ブライアントのメンタリティがあるんだ。コビーが若い頃、レイカーズの近くにいたからね。2003年からレイカーズで練習を重ねてきた。そう、コビーを見て育ってきたんだ」と回想する。
「彼(クレイ)がまだ高校生だった時、コビー・ブライアントとワークアウトをしたんだ。私は(コビーへ)『クレイのところへ行って話してくれ。私たち家族のためにね』と言ったら、コビーは近くに行って座り、試合のメンタル面、メンタルタフネスについて話していたよ。それがクレイにどれだけ好影響を与えたことか。彼はそこでコビーからのアドバイスを心に刻んだのさ」
カリー、トンプソンはいずれも二世選手であり、少年時代に父の近くでバスケットボールをプレーしていたことで、NBA選手と練習したり、直接アドバイスをもらう貴重な機会を手にしていたということなのだろう。
もちろん、彼らは決してその機会を得ただけでここまでの選手になれたわけではない。練習を積み重ねて自らの武器を磨きつつ、弱点を克服してきたからこそ、現在の地位を確立できたのだ。
ファイナル初戦で、ウォリアーズは今プレーオフ9戦無敗のホームでセルティックスに逆転負けを喫した。両チームは今プレーオフでこれまで一度も連敗がないだけに、ウォリアーズは5日の第2戦で挽回すべく、すでに準備を進めていることだろう。
特に超がつくほどの負けず嫌いだったコビーのメンタリティを受け継いだトンプソンは、この敗戦から立ち直って、次戦では初戦以上の気迫でセルティックスへ襲い掛かるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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