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NBA

セルティックスの屋台骨スマートがカリー対策を語る「彼は凄い選手。だから1人だけではダメなんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.09

 スマートは今季の最優秀守備選手賞を受賞した現リーグNo.1ディフェンダーだが、あくまでチームの一部としてディフェンスしていると強調する。

「自分自身、それにこのチームとしては1人目、2人目、3人目、さらには4人目と、チームとして皆でやっているんだ。俺たちは1人ひとりが努力を重ねて、チームとしてやっている。それを続けていくだけだ」

 第3戦の第3クォーターで、カリーはスクリーンから相手ビッグマンが前に出てこないと見るや、すかさず長距離砲を繰り出し、ことごとく沈めてみせた。だが第4クォーターに入ると徐々に失速。ルーズボール争いで足を痛めてしまったこともあり、プレーの精度も落ちていった。

 またこの試合で今シリーズ最多得点を残したトンプソンについても、マッチアップ相手のブラウンは「(第2戦まで)彼はショットを落としていただけ。俺たちは引き続き彼にタフショットを仕向けていく。彼はどんな時であろうと決めてしまうからね」と決して慢心はなかった。
 
 オフボールで味方のスクリーンを経由してコートを走り回るトンプソンに対して、ブラウンは真っ向勝負で対応。第4クォーターにはレイアップを強烈なブロックで弾き飛ばして咆哮するなど、身体能力をアドバンテージに相手のバックコートを疲弊させた。

 個々のディフェンス力の高さに加え、セルティックスにはチームとしての粘り強さがあり、球際の強さも光る。その先陣を切るスマートとブラウン、リムプロテクターのウィリアムズ三世だけでなく、テイタムやホーフォード、デリック・ホワイトらの奮闘の甲斐もあり、ここまでウォリアーズを3戦連続で108点以下に抑えている。

 カリーのコンディションは気になるところだが、セルティックスが10日の第4戦でも主導権を握って勝利を手にすることができれば、球団史上18度目の優勝が大きく近づくと言えるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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