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NBA

ウォリアーズのグリーンが頂上決戦で4度対戦したレブロンの凄みを語る「彼こそが史上最もスマートな選手だ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.16

 身体能力が高いセルティックスに対しては、「予測して、よく考えるようにしている」というグリーン。「相手が何をしようとしているのかを事前に把握しなきゃならない。それがメンタル面でこのシリーズの重要な部分になっている。彼らよりも一歩先に出るようにしようと努めているのさ」と語った。

 全員がファイナル初出場のセルティックスに対して、ウォリアーズの前に立ち塞がったレブロンはすでにマイアミ・ヒートで2度の優勝を飾るなど経験豊富だったため、グリーンは今でも別格と見ているようだ。

「彼は頭の中にあるコンピューターを駆使してどんなプレーでさえも切り裂いてくる。それはもう、一種のスキルであり、多くの人に備わっているものじゃない」

 とはいえ、グリーンは決してセルティックスを軽視しているわけではない。「彼らにもものすごくスマートで、対戦するとチェスをしているように感じられるマーカス・スマートという男がいる」と、今季の最優秀守備選手賞に輝いた相手PGの名を挙げた。
 
「彼はあのチームの頭脳みたいなものだ。彼のバスケトボールIQの高さには最大級のリスペクトを持っている。だからチャレンジなのは確かだ。それにイーメイ(ユドカHC)もすごくスマートだ。俺たちは(彼の素晴らしい)経歴を知っているからな」

 16日(日本時間17日)に行なわれるシリーズ第6戦。ウォリアーズは勝てば1勝2敗から3連勝で一気にチャンピオンシップを勝ち取ることになる。ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズなど、勝利の鍵を握る選手は複数いるものの、グリーンのパフォーマンスも重要なのは間違いない。

 容赦ないブーイングを浴びせてくる敵地のファンの前で、ファウルトラブルに陥ったとしても冷静にプレーすることができるのか。オフェンス面ではペイントアタックをしつつ、このシリーズで11本すべてミスしている3ポイントを決めることができれば、ウォリアーズの勝機は高まるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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