ボストン・セルティックス一筋、在籍8シーズン目のマーカス・スマートは、今季最優秀守備選手賞に輝いたほか、自身2度目のハッスル賞、通算3度目のオールディフェンシブ1stチーム入りを果たした。
プレーオフでは右足に痛みを抱えながらプレーを続け、自身初のNBAファイナル進出。ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナルでも5戦を終えてシリーズ平均34.8分、16.4点、4.2リバウンド、4.2アシスト、1.4スティールに3ポイント成功率40.6%という好成績を残している。
現地時間6月13日(日本時間14日)に行なわれた第5戦では持ち前の闘争心が空回りし、ファウルを重ねるシーンもあったのだが、シリーズで2番目に多い20得点を叩き出した。
そんなスマートは、セルティックスが今プレーオフでブルックリン・ネッツとのファーストラウンドを突破し、ミルウォーキー・バックスとのカンファレンス・セミファイナルを迎えた5月1日。編み込んでいた髪の毛をほどき、セルティックスカラーの緑色に染めて話題を呼んだ。
それは4年前に癌のため他界した母親との約束だったという。「この世で最も強い女性」と評した母、そして現在の髪型について、スマートは14日にこう話していた。
「彼女は亡くなる前に俺の髪の毛をいつも気に入ってくれていたんだ。俺は編み込みの髪から伸ばしていった。そして染め始めたんだ。そしたら彼女が本当に好きになってくれてね。彼女はいつも緑色にした俺を見たがっていた。
でももう彼女はいない。俺のことを見ることはできない。だからプレーオフの快進撃が始まった時、俺は『彼女のために染めよう。どんな感じになるか見てみるか』と思って(染めたんだ)。皆が喜んでくれているよ」
フィジカルコンタクトに滅法強く、ペイントエリアの肉弾戦も難なくこなす193㎝・100㎏のパワーガードは12日の練習日に行なわれた会見で、エリートディフェンダーになるためのメンタリティについてこう語っていた。
「メンタル面を強く持ち続けなきゃいけない。諦めちゃダメなんだ。一休みすることもできない。自分自身を限界へと追いやらないといけない。(NBAで)すごい選手たちと対戦しているんだから」
ルーズボールやリバウンド、スティールなど球際には必ずといっていいほど絡んでダイブする男は「自分にはこう言い聞かせている。『どれだけ身体が傷ついていようと、どれほど疲れていようとやり続けろ』とね。優秀なディフェンダーになりたいなら、そのメンタリティを持っていなきゃいけない」と自身のプレースタイルを明かしていた。
2勝3敗と追い込まれたセルティックスは、16日の第6戦で勝利すれば優勝へ望みを繋ぐことができるが、負ければシーズンが終わる。
ホームのTDガーデンでシリーズ決着を長引かせるためには、セルティックスのハート&ソウルの攻守両面におけるハードなプレーが不可欠だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
プレーオフでは右足に痛みを抱えながらプレーを続け、自身初のNBAファイナル進出。ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナルでも5戦を終えてシリーズ平均34.8分、16.4点、4.2リバウンド、4.2アシスト、1.4スティールに3ポイント成功率40.6%という好成績を残している。
現地時間6月13日(日本時間14日)に行なわれた第5戦では持ち前の闘争心が空回りし、ファウルを重ねるシーンもあったのだが、シリーズで2番目に多い20得点を叩き出した。
そんなスマートは、セルティックスが今プレーオフでブルックリン・ネッツとのファーストラウンドを突破し、ミルウォーキー・バックスとのカンファレンス・セミファイナルを迎えた5月1日。編み込んでいた髪の毛をほどき、セルティックスカラーの緑色に染めて話題を呼んだ。
それは4年前に癌のため他界した母親との約束だったという。「この世で最も強い女性」と評した母、そして現在の髪型について、スマートは14日にこう話していた。
「彼女は亡くなる前に俺の髪の毛をいつも気に入ってくれていたんだ。俺は編み込みの髪から伸ばしていった。そして染め始めたんだ。そしたら彼女が本当に好きになってくれてね。彼女はいつも緑色にした俺を見たがっていた。
でももう彼女はいない。俺のことを見ることはできない。だからプレーオフの快進撃が始まった時、俺は『彼女のために染めよう。どんな感じになるか見てみるか』と思って(染めたんだ)。皆が喜んでくれているよ」
フィジカルコンタクトに滅法強く、ペイントエリアの肉弾戦も難なくこなす193㎝・100㎏のパワーガードは12日の練習日に行なわれた会見で、エリートディフェンダーになるためのメンタリティについてこう語っていた。
「メンタル面を強く持ち続けなきゃいけない。諦めちゃダメなんだ。一休みすることもできない。自分自身を限界へと追いやらないといけない。(NBAで)すごい選手たちと対戦しているんだから」
ルーズボールやリバウンド、スティールなど球際には必ずといっていいほど絡んでダイブする男は「自分にはこう言い聞かせている。『どれだけ身体が傷ついていようと、どれほど疲れていようとやり続けろ』とね。優秀なディフェンダーになりたいなら、そのメンタリティを持っていなきゃいけない」と自身のプレースタイルを明かしていた。
2勝3敗と追い込まれたセルティックスは、16日の第6戦で勝利すれば優勝へ望みを繋ぐことができるが、負ければシーズンが終わる。
ホームのTDガーデンでシリーズ決着を長引かせるためには、セルティックスのハート&ソウルの攻守両面におけるハードなプレーが不可欠だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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