専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

パリ五輪のバスケ競技が直面する“会場問題”。仏代表選手たちが「こんな環境でプレーさせようというのか?」と猛反発<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.07.16

 しかし、このポルト・ド・ベルサイユ使用案について、エバン・フォーニエ(ニューヨーク・ニックス)、ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)ら、フランス代表の主力選手たちが猛反発の声を上げた。

「自分たちはオリンピックの準優勝チームだ。その僕たちが、開催国でプレーする場所を与えてもらえないのか? それが本当なら、冗談だとしか思えない。連日連夜、巨大なアリーナでプレーしているチームUSAのスター選手たちを、このような環境でプレーさせようと本気で考えているのだろうか?」

 そう語ったフォーニエ。ただ、彼らがこの会場に反対している理由は、ここがスポーツアリーナではないからではないのだ。
 
 ポルト・ド・ベルサイユは、室内に結露を生じさせないための構造上、空調がスポーツの会場としては不十分。さらに天井が9mと低く、そこから十分な明るさを確保するための照明をつけると、フロアでプレーする選手たちの目には眩しすぎる光量になってしまうなど、まともに競技ができる状態の施設ではないのだ。

 ここで試合を行なう様子について、「地下駐車場でプレーをするのを想像してもらうとわかりやすい」と描写していた専門家もおり、真剣に金メダルを目指している選手たちが反発するのはもっともだと言える。

 FIBAもこの会場は不適切だとして、この案が持ち上がった時点から組織委員会に問題を提起していた。そこでつい先日、また新たな策が浮上したのだが、今度は、パリから北に250km ほど離れた、ベルギー国境近くの街リールにあるフットボールスタジアムを使用するという案だ。

 ここは、一昨季のフランスリーグ王者であるリールの本拠地で、開閉式の屋根がついているため、屋内競技にも使用できる。5万人収容の大型スタジアムで、屋内に変換したときのキャパシティは約2万7500人。すでに2015年のFIBAユーロバスケットでも使用され、スペイン対リトアニアの決勝戦は満員御礼となった。
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号