カリーは95-96シーズンにレギュラーシーズン72勝10敗(勝率87.8%)をマークしたブルズも引き合いに出しながら「96年のブルズとの7ゲームシリーズもそうだけど、2001年のレイカーズとのシリーズも仮想対決になるね。それに他のどんな仮想対決でも、ある人たちは僕らが負けると言う。それはケガをしたり、僕らがそのまま戦っても敗れるというもので、そういった会話はつまらないよ」と話していた。
確かに、カリー、トンプソン、デュラントというシュート力が武器の選手たちが主役を務めるウォリアーズは、当時のブルズやレイカーズが相手では劣勢と言われてきたのも事実。
ではカリー自身の見解はどうなのか。リーグ史上最高の3ポイントシューターとしての地位を確立したスーパースターは、この問いに対して勝利宣言をしていた。
「最終的に、もし僕らが2001年のレイカーズと対戦したら、間違いなく自分たちが勝てる気がする。誰がシャックをガードするのかは分からないけど、僕とクレイを誰がガードできるのかも思い浮かばないね。僕らは手強いからね。それにスリー(ポイント)はツー(2点)よりも効果的なのさ」
シクサーズとのファイナルで、シャックはディケンベ・ムトンボを相手に平均33.0点、15.8リバウンド、4.8アシスト、3.4ブロックと圧倒しファイナルMVPを獲得。
216㎝・147㎏という体格で身体能力とスキルを駆使してペイントエリアを牛耳る男は現代にはおらず、ザザ・パチューリア、ジャベール・マギー(現ダラス・マーベリックス)、ウエスト、グリーンが束になってかかっても抑えることは難しい。
ただ、カリーが語ったとおり、カリー&トンプソンというシューターデュオを擁するウォリアーズの流麗なオフェンスを、48分間(1クォーター12分×4)も封じ切ることは困難だ。
当時レイカーズのHCだったフィル・ジャクソンはコビーやフィッシャー、ルーを送り出して追いかけ回すだろう。だがコビーはともかく、フィッシャーはスピードに欠け、ルーではサイズの差があるため、彼らは難なくショットを放っていたと予想できる。
ハーパーとブライアン・ショウは経験豊富とはいえ、前者は37歳、後者は36歳と選手としてのピークは越えており、“スプラッシュ・ブラザーズ”の対処に頭を悩ませていたはず。
カリーは名前こそ出さなかったものの、17年のウォリアーズにはデュラントがいた。208㎝・108㎏でガード並みの動きから次々にショットを放り込むスコアラーに対し、レイカーズはフォックス、あるいは208㎝・108㎏のオリー、またはコビーをぶつけていただろう。
だがデュラントは一際長い腕を誇り、様々な形で得点できるだけに、両チームのシリーズはカリーの言うとおり、ウォリアーズに軍配が上がるかもしれない。
もちろん、これはあくまで仮想対決。実際に両チームの対戦が実現することはないが、それだけ多くのファンや関係者が興味を引くテーマであり、今後も議論され続けるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
確かに、カリー、トンプソン、デュラントというシュート力が武器の選手たちが主役を務めるウォリアーズは、当時のブルズやレイカーズが相手では劣勢と言われてきたのも事実。
ではカリー自身の見解はどうなのか。リーグ史上最高の3ポイントシューターとしての地位を確立したスーパースターは、この問いに対して勝利宣言をしていた。
「最終的に、もし僕らが2001年のレイカーズと対戦したら、間違いなく自分たちが勝てる気がする。誰がシャックをガードするのかは分からないけど、僕とクレイを誰がガードできるのかも思い浮かばないね。僕らは手強いからね。それにスリー(ポイント)はツー(2点)よりも効果的なのさ」
シクサーズとのファイナルで、シャックはディケンベ・ムトンボを相手に平均33.0点、15.8リバウンド、4.8アシスト、3.4ブロックと圧倒しファイナルMVPを獲得。
216㎝・147㎏という体格で身体能力とスキルを駆使してペイントエリアを牛耳る男は現代にはおらず、ザザ・パチューリア、ジャベール・マギー(現ダラス・マーベリックス)、ウエスト、グリーンが束になってかかっても抑えることは難しい。
ただ、カリーが語ったとおり、カリー&トンプソンというシューターデュオを擁するウォリアーズの流麗なオフェンスを、48分間(1クォーター12分×4)も封じ切ることは困難だ。
当時レイカーズのHCだったフィル・ジャクソンはコビーやフィッシャー、ルーを送り出して追いかけ回すだろう。だがコビーはともかく、フィッシャーはスピードに欠け、ルーではサイズの差があるため、彼らは難なくショットを放っていたと予想できる。
ハーパーとブライアン・ショウは経験豊富とはいえ、前者は37歳、後者は36歳と選手としてのピークは越えており、“スプラッシュ・ブラザーズ”の対処に頭を悩ませていたはず。
カリーは名前こそ出さなかったものの、17年のウォリアーズにはデュラントがいた。208㎝・108㎏でガード並みの動きから次々にショットを放り込むスコアラーに対し、レイカーズはフォックス、あるいは208㎝・108㎏のオリー、またはコビーをぶつけていただろう。
だがデュラントは一際長い腕を誇り、様々な形で得点できるだけに、両チームのシリーズはカリーの言うとおり、ウォリアーズに軍配が上がるかもしれない。
もちろん、これはあくまで仮想対決。実際に両チームの対戦が実現することはないが、それだけ多くのファンや関係者が興味を引くテーマであり、今後も議論され続けるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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